社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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社会福祉士の収入が低いという現実にはどうすることも出来ないのか。


2018年7月22日更新

 

はじめまして。障害児放課後デイに勤務しております社会福祉士です。一つ疑問です。こんなにまでして苦労して勝ち得た社会福祉士の資格ですが、どうし てこんなにも給料が安いのでしょうか?もっと給料の高いところへの転職を考 える日々です。
The社会福祉士を目指し社会の為に役立ちたいという思いは強いのですが、いささか意気消沈状態です。

 

毎日拝見させて頂いております。お陰で今年3月に2回目で合格できました。

ありがたく思っております。

しかし、しかし…なのが現実です。

世の福祉施設での生活相談員などの月給は、税込み20万前後で、正直生活できません!

 

 

先日、私の個人メール宛にこのようなメッセージが届きました。

現在、個別相談は休止中ということもあるので、今回記事の中で関連テーマを扱いました。

 

 

 

「社会福祉士の給料が低い」という訴えについてですが、確かに、収入という面に着目すれば、全職種の中で決して高額とは言えないでしょう。


実際に社会福祉士として働いている方の平均年収は200〜300万円と言ったところでしょう。


決して安くない学費を払って手にしたこの資格で、安定した収入が得られないと言うのは、働く意欲を削いで将来を悲観してしまうこともしばしばあるでしょう。

 

1件目に書かれている児童放課後デイサービスでは、従業員として最も収入が高い管理責任者の立場でも、年収300万円以上の職場は多いとは言えない現状のようです。

 

 

 

● なぜ社会福祉士の収入が低いの?

 

国が直接的に関係している大きな施設ではなく、小さな施設や事業所で社会福祉士として働くと、給料が安いと言われています。

 

社会福祉士とは、将来性があり有望視されていると言われていますが、実際には社会福祉士でなくてもある程度の知識や人柄で対応できてしまうということと、社会福祉士を雇うことでの経営的なメリットが雇う側にあまりないからです。

 

なぜなら、社会福祉士は身体的・精神的な障害で日常生活に支障がある人に対して相談にのり、援助を行うという仕事であるからです。

 

そのため、病院などに社会福祉士を配置をしたとしても、その事業としての直接的な収入につながるわけではありません。小さな施設や事業所などでは社会福祉士のメリットをあまり感じることができないことが、給料が安い理由と言われています。

 

引用元

 

 

社会全体では、専門職としての社会福祉士を期待されていますが、ご存知の通り、この資格は業務独占ではありません。

 

社会福祉士が活躍している職場の大半はNPO法人や社会福祉法人ですが、「社会福祉士でないと絶対に出来ない仕事」というのは世の中的に見て少ないというのが現状です。

 

求人票を眺めると、老人介護施設の生活相談員や障がい者施設の支援員は「社会福祉士」を採用条件に掲げているものの、仕事内容的には社会福祉士をイメージする相談業務ではなくて、介護福祉士のように直接的支援を中心に役割が明示されている職場が多いことに気づきます。

 

社会福祉士資格の有無によって、どの程度時給に差が生まれるのかどうか求人事情を調べたところ、あるところでは、時給換算で500円ほど違いがあることが分かりました。

 

 

 

資格手当という意味で500円上乗せされると聴いて、「少ない」と捉えるのか、「多い」と捉えるのかは、個々人が置かれている状況や仕事観によってまちまちだと思われます。

 

学生か社会人か、独身か、既婚者か、共働きか、実家暮らしか、ひとり暮らしか、介護生活を送っているかといった環境によってお金観も変わってきます。

 

あくまでも仕事には「収入」というものを最重要するならば、社会福祉士の年収は低いと捉える方も多いと思います。

 

 

● 年収400万円以上を目指すためには

 

社会福祉士として年収400万円以上を求めるならば、公務員を目指すか、独立開業を目指すか、ダブルワークを目指すかという道に絞られてきます。

 

または現場の管理監督者(責任者)になれば、手当が加算されて400万円を超える職場も存在するでしょう。

 

市役所の児童支援課や福祉事務所のワーカー職員、市立病院のMSWとして採用されれば、年功序列で安定した収入が見込まれます。

 

そう言うと、「20代という年齢制限がある中、なりたくても公務員試験そのものを受けられないんだよ」と嘆きたくなる方もいらっしゃるかもしれません。

 

ですが、一部では、正規の公務員採用として、30代以上でも児童福祉分野の経験があれば公務員になれる門戸も開かれている自治体もあります。

 

最近、私のもとに下記のような情報提供をしてくださる方もいました。

 

東京都特別区(23区)では、2017年度の試験・選考から、経験者採用制度の対象職種を拡大し、対象職種に「福祉」を追加するようです。児童相談所の移管に向けた準備を進めていることなどにより、福祉分野における専門人材の確保がこれまで以上に求められています。(特区連2016年11月18日発行の記事より)詳細は未定ですが、30代の方、「正規」の公務員になれるチャンスが近づいてきました。

 

私の知人の一人も、関東の自治体の公務員を辞めてから、特別区の経験枠で公務員試験を受けて採用されたというケースを辿っています。

どうしてもなりたい職種があって人生の全てを捧げたいという覚悟で臨まれたようです。

 

他にも、20代で民間の福祉業界を経験された後に、20代後半で公務員試験に合格されたという方もかなりの数知っています。

社会福祉士という職種に限定されずに、福祉業界自体が全体的に高収入とは言えないので、安定した年収という面では地方公務員が一番の近道と言えるでしょう。

 

正規採用の公務員にこだわらないのならば、社会福祉士・精神保健福祉士を活用出来る自治体は年々増えています。

 

一例を上げると、全国で拡充が推進されているスクールソーシャルワーカーがあります。

 

非常勤職員や臨時職員の採用形態が主にはなりますが、都内の場合は、時給換算で言うと、1時間3500円くらいというのが相場でした。

月収では16〜20万くらいの職場が多いのですが、その分時間に余裕が出来るメリットもあり、掛け持ちしながら仕事をしている人もいます。

 

 

また、以前にも記事しましたが、年収400万円以上を目指すならば、組織に所属しない行き方を模索するというのも手段の一つです。

 

独立型社会福祉士という行き方もそうですし、社会福祉士の資格を使ってこれまでにない新しい世界を開く挑戦もあります。

 

 

新しい一歩を踏み出すと言っても、何の経験も人脈もないまま新しいスタートを切るというのはかなりのリスクと抵抗があるものですから、まずは社会福祉士として1年でも5年でも何らかの実務経験を積んでから次なる世界を模索するという形が現実的だと思います。

 

資格をお金に換えるためのヒントについては、下記の著作も参考になります。

 

資格をお金に換える方法』 高村 祐規子著

 

キャリアコンサルタントファイナンシャルプランナーの資格を持ち、女性専用のキャリアアドバイザーとして、会社員、シングルマザー、起業を目指す女性など、約5000人以上との面談経験の実績を持っている筆者が実体験から綴った著書の中で、

 

これから取る資格

または

取ったものの使ってない資格

 

+

 

ある物

 

を入れると、お金と幸せにチェンジできるというコンセプトのもと、実際に実現を果たした女性達の事例を添えながら資格の活かし方を説明しています。

 

自分らしさを活かしながら資格をお金に換えるための成功パターンを7つに分けて説明していますので、資格+αを活かしてお金に換える方法を学べる作品になっています。

 

社会福祉士の収入が低いという社会構造は一朝一夕では変えられませんが、仕事が固定されていない名称独占資格だからこそ使い方次第で未知の世界を切り拓くことが出来る。

 

私はそのような信念とチャレンジ精神からこのブログを取り組んでいるというのもあります。

 

お金重視か、やりがい重視か、みなさんによって目指す社会福祉士の形は異なると思います。

 

ワークライフバランスの必要性が年々高まっている日本社会ですから、考え方によっては夜勤が少ない社会福祉士の仕事のおかげで、プライベートを充実させることが出来るチャンスを得られるとも言えます。

 

人と人とのつながりを密に感じて社会還元できる仕事そのものにやりがいを感じられる方もいらっしゃるでしょう。

 

これからも様々な社会福祉士の生き方を紹介していきますし、みなさん自身の取り組みもぜひ教えてくださいね。

 

参照リンク