社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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大の勉強嫌いの私が資格試験に合格するノウハウを編み出した背景には その4【大学時代】


大学デビューという言葉があります。

 

はてなキーワードによると、

 

高校を卒業して心機一転、大学生となるのを機にこれまでのキャラを変えてリア充大学生へと変身しようとする試みのこと。

 


と説明されています。

 

 

 

高校で成績上位にランクインしていたあの頃の私は、まさに誰も知らない大学という新天地で鮮烈な大学デビューを果たせるものだと期待に胸を膨らませていました。

 

東京に上京することで、無限の可能性が広がると信じていた私が己の無力さを痛感して殻に閉じこもるようになるのに時間はかかりませんでした。

 

 

 

入学から4ヶ月程が経った初めての夏休みに、私は東京でリア充生活を満喫するのではなくて、出戻りのように実家に帰省して、引きこもり生活へと移行するようになるのです。

 

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夕方に起床して、夜は自室でTVゲームに耽るというルーティーン。


友人と遊びに出かけるわけでもなく、彼女とデートを堪能するわけでもなく、社会から断絶されるかのように8畳ほどの個室に身をすくめて、堕落していた日々を1か月以上続けていました。


リア充とは対極にある絶望が広がる世界の中、どんどん堕ちていく18歳の夏を過ごしていました。

 




「こんなはずじゃなかった」

 

 



大学入学前に思い描いていた学園ライフとはかけ離れていた現実に疲れ果てていた私は、自分の半生を後悔する日々に堕落していました。

 

 

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そんな朽ち果てた日々を過ごしていた中で、私の中で一つの結論が肥大化していきました。

 


大学生活をやり直したい




大学入学後に無知によって直面した私。


このままではいけない、このまま進んでいったら明るい未来はないという焦燥感から、もう一度大学をリセットする必要があると、心の底から追い込んでいました。


まだ18歳の夏で、今からならば人生を挽回出来るのではないか。

そのために必要なことは、周囲の人間と同等に並ぶためには、彼らが通ってきた大学入試という壁を乗り越えなければならないという結論に至りました。

 


今度は推薦入試ではなくて、一般入試で大学入試を再挑戦しなければなりません。


大学入試レベルの学力が欠けていた私からすれば、ゼロからのスタートどころか、マイナスからのリスタートでした。



高校時代の平均偏差値は平均40台という低水準だった私が今から再起を図ってやり直すことが出来るのだろうか。

 

衝動的な思いをブレーキ出来ずに、自宅の物置に封印していた大学入試対策の問題集を数冊めくってみましたが、途端に現実を痛感して前言撤回することになるのです。



「やっぱり、自分には無理だ」


基礎学力が不足している自分がこのまま大学を退学して、新たに受験浪人生活を送るという決断を下すほど私にはリスクを負う覚悟はありませんでした。

 

 

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刻々と時は流れ、夏休みの最終日になると、大学の学友から電話がかかってきて、現実の世界へと引き戻されました。

 


自分の不足感を極力見て見ぬ振りをしようと努めながら、再び東京の生活に切り替わることになります。

 

心の中では、「いつかはやり直しを実現しなければならない自分」を秘めながら平然を装って新学期がスタートすることになるのです。

 

 

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「こんな自分が通用するはずはない」と戦々恐々としていた私でしたが、蓋を開けてみれば1年次は2科目ほど単位を落としたものの、無事に2年次に進級することが出来ました。

頭が良くない自分でも試験をパスすることが出来たという実績から、余裕が生まれ始めつつありました。

 

「試験は出るところからしか出ない」という中学時代に通っていた進学塾から教わった基本的な考えが大学のテストにも応用できることに味を占めた自分は、「テクニックさえ知っていればテストをパスすることに頭の良し悪しは関係ない」という経験を体得するようになります。

 


しかしながら、自分の中で大学に進学したことで、「成長している」と実感できるような感覚は皆無に近い状態でした。

 

虚無感を抱えながら同級生の前では何の問題も抱えてないようなペルソナを被りながら時間は過ぎて行きました。

 



◆ 自分で考える力がなかったために味わった羞恥心


2年次のある講義の中での出来事です。

細かい課題例は覚えていませんが、



「どうすればみんなが幸せになれるか」


と、言うような議題が学生全員に出題されました。


私は、

 


「こんな混沌とした世の中に未来を感じられないから、社会全体が変わって欲しい」



というような他力本願的な意見を提出しました。


その言葉には、私自身の心中を投影していたのです。


誰か私を救って欲しい、私を導いて欲しいという欲求の表れでもありました。



講義の最後で、集められたいくつもの意見の中で、印象的だったものが発表されました。



すると、最もダメな意見の代表例として、私の書いた意見が声に出して読み上げられました。


「こういう人任せの意見が一番良くない。自分で考えて、自分からアクションを起こす人間にならないといけない」


まるで晒し者に吊るしあげられたかのように厳しく糾弾されました。


それだけでも、赤っ恥だったのですが、更に追い打ちをかけるかのよう展開が待っていました。



対照的な素晴らしい模範意見として、隣で一緒に講義を受けていた友人の意見が選ばれたのです。



どうして自分はこんなに無力なんだろう・・・・・・。



高校時代にあれだけ周りにもてはやされて、いつも成績上位優秀組だったのに、大学に入った途端、すっかり落ちこぼれの部類に入っていました。


上には上がある現実をとくと突き付けられたのです。


高校時代は中間期末テスト直前期だけに集中にして、一夜漬けに近い勉強方法で通用してきましたが、暗記中心になっていたため、自分で考える力など意識もしていないし、培われてはいませんでした。

 

目の前の課題され突破していれば、さほど苦労しなくても先に進んで来れた私は、マニュアル人間の代表だったのかもしれません。


周りの一般入試組の友人達は、苛烈な受験戦争を突破したことから、ポイントを理解して、長時間の講義に耐えられる忍耐力、自分で考える力が身についていたのです。


コツコツと長い大学受験を乗り越えてきた同級生と、評定平均を上げるのみに神経を傾注して、比較的得意だった面接試験と小論文で推薦合格できた自分。


温室育ちでぬくぬくと歩んできた自分と、長い時間、荒野で揉まれて生きぬいてきた同級生。


目に見えた学力の差を痛感しました。


まさに、リアル版「アリとキリギリス」のようでした。

 

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私のターニングポイントは、無知と基礎学力の低さを痛感して認めたことから始まったのです。


私は周囲の誰よりも劣等感に苛まれていましたが、極限状態にまで追いつめられてことで、「自分が変わらなければいけない」覚悟が芽生えたのです。



上記の教授が言っていたように、「世の中を改善するためには、自分で考えて行動できる人間にならなければならない」という言葉が身に染みて反芻されました。


無知だったら、気付いた今から築いて行くしかない。

自分だからこそできる道を万進して行けばいいんだ。


自分を変えるためのきっかけは、「無」ではありませんでした。

幼少時代の小さな成功体験や、何かに挑戦している時のワクワク感など、ヒントは過去にありました。



私の場合は、無知で劣等感の塊だからこそ、新しい自分を築くための挑戦がスタートしたと言えるのです。

 

続く