社会福祉士ってどういうお仕事なんですか?
初対面の方と名刺交換した後に、よくこう尋ねられます。
私は、「社会福祉士」という肩書きを、あえて名刺に印字しています。
社会福祉士の社会的認知度と役割は、あまねく世の中には伝播されていないんだなーと実感すると同時に、だからこそこの資格を自分なりに活かして行きたいという思いが強くなります。
私は、社会福祉士が業務独占資格のような絶対的ポジションを確立していないからこそ、自分の創意工夫次第でいくらでも活用できると信じています。
遡れば合格発表の日に、合格を手にできた私は、意識が未来に切り替わっていました。
どうやったら早速この資格を役立てるのかと。
現在社会福祉士として働いている私ですが、そもそも私は社会福祉士として就職するために取得を志したものではありませんでした。
数十万の学費を自腹で払って卒業と資格習得を同時に果たせましたが、他でもない会社の理解と協力があってこそ、そこに至ることができました。
だからこそ、資格取得を自己満足のまま終わらせたくなかったのです。
どうすれば、即この資格を活かせるか。
思いを巡らせた結果、自分が9年以上続けてきたホームページでの相談活動に取り入れようという着想が湧きました。
けれども、実際には社会福祉士を名乗ったところで、すぐさま自分の中で対応が変化するわけではありませんでした。
社会福祉士の認知度も高くはない現実から、かえって相談者様を萎縮させてしまう恐れがあるのではないかという危惧もありました。
社会福祉士の肩書にこだわりすぎずに、そこで培ったカリキュラムを相談援助に組み込みながら活かして行くように切り替えていきました。
次に思いついたのが、合格発表までの約45日間、苦楽を共有しあった受験生達と過ごした某SNSへのお返しでした。
実際に会ったこともないし、話したこともない。
でも、あの不安な日々を共に過ごせた貴重な場に、何らかの形で還元できればというふうに考えていたところ、
「そうだ、自分の勉強方法を次年度以降の受験生に伝授すればいいんだ」
と、ひらめいたわけです。
これならば、即、社会福祉士資格を取得した経験を活かせる。
そうして、私は合格発表日までお世話になった某SNSに書き込んだのです。
「私が40日間で社会福祉士に合格した勉強法を教えます」
もちろん、営利目的ではなくて、真心から発した一言でした。
気が付けば、あれから早一年半が経ちました。
正直、自分でもここまで続くとは予想していませんでした。
最初は、自分の合格体験談をまとめたブログ程度で終わらせるつもりでした。
このブログから様々な出逢いが広がりました。
社会福祉士有取得者で町長選に立候補された方、福祉系アイドルとして夢を追い続けている方、シンガーソングライターとして福祉の魅力をあまねく普及活動している方、そして来年の合格を目指して臥薪嘗胆されているみなさんと。
社会福祉士という資格を取得したことで、つながりの輪が広がっています。
私が個人展開しているサイト活動においても、のべ3000人を超える方々の相談ケースに対応してきて、現在はオフ会、生通話サービス、メール相談等、多様な形式で相談にあたっています。
継続は力なり。
かくいう私がその効果を実践して示せるよう今日も取り組み続けています。
毎日のようにブログを書き続けるのは楽しいことばかりではありませんが、試験日までみなさんと闘い続ける意気込みが原動力になっています。
全ての経験が無駄ではないように、私もみなさんと共に挑み続けます。