社会福祉士国家資格取得を目指されている方の動機は人それぞれですが、中には内定見込みで受験されている新卒者も少なくはないようです。
「今年受からなくてもまた来年チャレンジすればいいや。合格したとしとも進路が変わるわけじゃないし。」
このような受験生や、卒業を控えた記念受験組も多いのです。
社会福祉士は、必ずしも就職や異動のために取得を目指されている方だけではないため、何となく受けている方も意外にいるのです。
多様な受験層の中、やはり職がかかっている方の本気度は違います。
また、社会福祉士国家資格に合格することで、自分を変えようとされている気概を持つ方も、強いです。
私がこれまで取得した資格の中で、最も難関だったのは、20代前半に取った漢検準1級でした。
当時の合格率は10%前後で、筆記形式で合格ボーダー8割の分厚い壁の前で、悪戦苦闘の連続でした。
勉強の経験が圧倒的に少なかった私は、学習のテクニックもコツも知らなかったので、がむしゃらに暗記しまくりました。
当時の私は、それまでの怠惰な生活を本気で省みていたことから、「漢検に受かって自分を変えたい」という、ハンパないモチベーションが常にありました。
絶対に合格したい。
合格して、自信を持ちたい。
ただそれだけのために、何かに取り付かれたかのように一心不乱に勉強し続けました。
私にとっては、「ただそれだけ」の動機が、人生のやり直しをかけていた程の大きな原動力でした。
紆余曲折あって、念願の合格を勝ち取ったわけですが、振り返ってみて、合格を目指す上での動機付けの大切さを実感しました。
勉強を続けていると、どうしてもスランプに陥ってしまったり、目的を見失ってしまい、やる気が減少してしまう時期があるんですよね。
そんな時に、
「何のために合格を目指すのか」
「合格の後にどうなりたいのか」
というビジョンや原点が肝心になってくるわけです。
そして時には、自分を戒めて、追い込むことも大切でしょう。
不合格になってしまったら、内定取り消しになってしまう。是が非でも受からないと。
後がない人間は、時にものすごいポテンシャルを発揮するものです。
「また後でいいや」→「また明日でいいや」→「また来年でいいや」に転換してしまうと、不合格が待ち構えています。
一時の楽を選ぶことも、合格後の新しい世界で飛躍する自分のために、忍耐の道を選ぶのも、己の意思次第です。
勉強が辛くなったり、目的を見失いそうになったら、今一度原点に返ってみて、「何のために合格を目指すのか」問い掛けてみてください。
数ある資格の中から、社会福祉士を選ばれたのには、それなりの思いや夢があるはずです。