上を向いて、歩こ〜〜〜うよ♪
タイゴウくん、映画『聲の形』を観てからずっとそのフレーズを口ずさんでいるわね。
「いじめ」と「障がい」のテーマをアニメで描いた作品だけに、スクーリングの映像授業のように真剣に目で追ってしまったよ。
日本語字幕付で上映されている回で観たのよね。
聴覚障がい者の方々も鑑賞してたわよね。
映画が終わった後に、手話でやり取りしていたよね。
ボクは手話はわからないけれども、どんな感想を覚えたのか知りたかったよ。
あと、この作品は文部科学省ともタイアップしているんだよね。
「もしも学校の中に障がい者やいじめられている子がいたら」というトピックが組まれているわね。重い内容だという感想を持つ人も多いみたいだけれども、決して他人事ではない2つのテーマを自分のこととして考えられる良い作品になっていたわね。
いじめられている子の心理だけではなくて、いじめている側、傍観者の心理もつぶさに描かれていて、彼らの成長過程の中で人間関係や情緒面にどのように影響が与えられるかが分かりやすく表現されていたね。
人に伝えること、つながることの素晴らしさや難しさも感じさせられる作風になっていたわ。
同時公開中の『君の名は。』と両方観た人も多いようだけれども、この作品はより現実的で生々しい描写がベースになっているだけに、『君の名は。』と違う面で感動した人が多いと思うよ。
ネタバレになってしまうのであまり詳しくは言えないけれど、傷を背負った登場人物達が人生を再構築する過程が描かれていて、ソーシャルワークの観点からも考えさられる作品だと言えるわね。
原作は漫画もあるみたいだから、ボクはこれから全巻集めて学び直すことにするよ。
「アニメだから」とは言えないくらい重厚な作品なので、老若男女のみなさんもぜひ劇場でご覧になってみてくださいね。