タイトルを見ると、文房具を仕事に活用することを目的とした単行本のように思えますが、本書を一通り眺めて見ると、受験勉強において有効活用できる文房具の使い方が満載に紹介されていました。
アマゾンレビューを見ると、☆2つの低めのレビューでしたが、コメントを見ると、
筆者は”カリスマ家庭教師”としても本を出している方。本書は仕事術とタイトルにあるが、半分近くは勉強法や記憶術に関係しており、ビジネスの場に向いていない。
と書かれているように、見方を変えれば勉強法の指南書として活用出来ます。
筆者の榎本勝仁さんについて少し調べてみると、中学受験のスーパー講師として、365日間休みなしで20年以上活動をされているようです。
モットーにしていることは、
「①読解力」
これが身につけば国語だけでなく全ての教科の勉強効率が上がります。
「②過去問演習」
模試とは違った問題に慣れておくこと
の2点だそうです。
そのノウハウをベースにした文房具活用術です。
100円ショップで購入できるような手頃なプライスの文房具が中心です。
過去問の使い方についても触れられています。
ボールペンの色別使い分けについて書かれており、歯が立たなかった問題は赤で●、あいまいなのは青で▲にするというように、私が昨日紹介したような記憶術について紹介されています。
鉛筆、ペン
ノート
ふせん
カード・用紙
ファイル
その他の文房具
といった項目別の道具活用術がイラスト付きで解説されています。
その他には、フリクションペンのような文房具について、写真つきで触れられています。
他にも、頭の整理を行いながら効率よく勉強にも取り組める方法として、「TO DOリスト」があります。
今すべきことをメモに書いて記録しておくと言うシンプルすぎる行動です。
「現代社会と福祉を1ページやる」
という具体的な目標から、
「参考書を書店に見に行く」
という先延ばしにしているもののなかなか実行に移せない項目を書くことが効果的です。
あれをやらなければ、あれをやりたい。
と思いついたその時にすぐにメモにしておくのです。
芸人のようにネタ帳のようなメモを常備しておければ理想ですが、現実的には難しい方が多いでしょうから、スマホや携帯のメモ機能に書いておくといいでしょう。
一見面倒な作業のように思えますが、やるべきこと、やりたいことをまとめておくと、自分が取り組むべき優先順位が立てられたり、自分がこれから進む道の羅針盤にもなるメリットがあります。
気持ちに余裕がない時こそ、頭の中の考えをメモや文章にまとめて視覚化してみてください。
勉強を効率化させたい方は上記の文房具の活用を参考にしてみてはいかがでしょうか。