※はじめに、タイゴウくんとウカるんちゃんの今回のやり取りは、一見すると単なる片思い物語のように見えますが、受験生活にも共通しているところがあるので、その視点でご覧になってみてください。
ウカるんちゃん、ボクは鯛なんだけれど。
ええ、十分知っているわ。
恥を忍んでウカるんちゃんに鯉の相談をしたいんだけれども、いいかな?
恋の相談ってことね。
もちろんよ。お相手は赤マル福祉のフクロウさんよね?
我思う、万事尽くしたナリ。
あらら、ギブアップ宣言してしまうだなんて、何があったのかしら。
そもそも何もなかったんだよ。
ボクの一方通行の片思いってわけで、ひと夏の鯉はもう終わりにしようと思っているよ。
どうしてそこまで自分を追い詰めているのかしら。
去年から想い続けて、今年の七夕にようやく初対面が出来て、まさにこれからって時じゃない。
冷静に考えてみたら、ボクが独りよがりで燃え上がっているだけで、はなから相手にされていなかったことに気づいたんだよ。ボクには彼女と一緒になる資格はないのかもしれない。
完全に片思い特有のネガティブ思考にはまっているようね。
タイゴウくん、それは思い込みに過ぎないわ。
ほとんどの人は自分から幸せを捨ててしまっているのよ。
自分が上手く行くはずがないと信じていると、無意識のうちにチャンスが訪れてもみすみす逃してしまうのよ。
ボクの片思いはまだまだ諦める必要はないわけだね。
鯛願成就をストップしなくてもいいんダイね。
そうよ。前回タイゴウくんがフクロウさんにプロポーズした時、「気持ちは嬉しいし、また会いたい」ということを口にしていたから、しっかりと想いは届いているわよ。
よっしゃ〜!!みるみる元気が出てきたよ!
ボクは鯛だけれども、この鯉は上手くいくはずだ、そう信じてこれからも生きていくことにするよ。
それでこそ、本来のタイゴウくんよ。
信じる者は救われるという風に、そんな前向きのタイゴウくんにはたくさんの応援者がついているからね。
サンキュー相棒!最高のメンターでもあり心友でもあるよ!
ウカるんちゃんの金婚式では、とびっきりの金目鯛を贈呈するつもりだから、首を長くして待っていてくれよな♪
色々突っ込みたいところはあるけれども、タイゴウくんのやる気スイッチがONになってくれて良かったわ。