内多勝康さんは、元NHKアナウンサーです。
「生活ほっとモーニング」「クローズアップ現代」「首都圏ネットワーク」などのキャスターを務められました。
内多さんは在職中の2013年に社会福祉士の資格を取得されています。
2016年3月にNHKを退職し、53歳で「もみじの家」に転職されました。
「もみじの家」は、公的な医療機関が運営する日本初の「医療的ケア児」と家族のための短期入所施設です。
医療的ケア児について、厚生労働省は「医学の進歩を背景として、NICU等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な障害児のこと」と説明しています。
2016年4月から内多さんは施設の初代ハウスマネージャー(職場長)となりました。
番組の取材を通じて福祉関係に興味をもち、NHK在職中の2013年に社会福祉士の資格を取っていました。
国立成育医療研究センターの関係者から「もみじの家」ができることを知らされ、「ハウスマネージャーになりませんか」と声をかけられたそうです。
福祉の世界への道が開けて嬉しい気持ちもありましたが、50歳を過ぎてから異業種への転職です。悩まれた末に、「新しい現場に飛び込んでみたい」という気持ちが膨らんでいき、最終的には決意をされたとのことでした。
全く未経験の領域で、特に最初の年は戸惑ってばかりだったようですが、丸2年が過ぎ、施設を軌道に乗せるには長期的な視野が必要であることも学びました。
全てが新しい挑戦で、挫折感を味わうこともありますが、大きなやりがいも感じていると振り返っています。
50歳を超えて社会福祉士資格を活かされている内多さんの今後に注目しています。
2018年2月には皇后さまも訪問されています。