社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

70歳を前に社会福祉士資格を取得されて若者の居場所つくりで貢献している男性の話。

 私の知り合いに70歳を過ぎてから社会福祉士資格の取得を目指して通信制の学校に入学し、一発合格を果たされた方がいますが、広い世の中には60歳を超えてから社会福祉士試験に挑戦する方が少なくはありません。

 

 今回紹介する向井さんも定年退職後に資格を取得し、現在若者の居場所作りの学習支援スタッフとして活躍されています。

 

 東京都調布市の向井卓(ひろし)さん(70)は、不登校の中高生ら、生きづらさを抱える若者たちの学習や就労を支援している。長年、技術者として勤めた会社を定年退職後、社会福祉士の資格を取得。若者たちと関わり、支える意義を感じる日々だ。

 昨年三月、市内のNPO法人が運営する十~二十代の若者たちの居場所「Kiitos(キートス)」を見学しました。不登校や家庭に居づらい子どもたちが安心して過ごせるようにと、八年前につくられた場です。そこで「学習支援を手伝ってもらえないか」と声を掛けられました。びっくりしましたが、それ以来、スタッフとして週二、三回の学習支援などに関わっています。

 すんなりと入っていけたのは、その二年前、通信制大学で社会福祉の学位を得て、社会福祉士の国家資格を取得していたから。四十年以上、原子力関係の技術者として働き定年を迎えた時、「これからの人生は、いままでとは違う分野の人たちとの出会いを増やしたい」と考えたのが、社会福祉を学ぼうと思ったきっかけです。

 私の身辺でも、離れて暮らす母親に認知症の症状が見られるようになり、福祉に目が向きました。特別養護老人ホームでの実習で、専門知識や技術を身に付ければ、認知症が進んでコミュニケーションが難しくなった人も元気づけられることを実感しました。

 でも、福祉を学ぶ中で最も気になったのは、日本の子どもや子育て世帯に対する福祉水準の低さでした。貧困や家族関係の問題などが影響して、教育や経験の機会が十分でない子どもが多くいる。置き去りにすれば、いずれ社会の土台が崩れてしまう。そんな思いが強くなっていったのです。