年齢が高くなるにつれて、合格など夢のまた夢であるという固定観念に支配されそうになったことはありませんか。
事実あれだけの学習量をこなしながら暗記していくのは一筋縄ではいかないものです。
ですが、年齢が高齢になって行くと不利ではないかという先入観をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
40歳を超えてからの受験がデメリットばかりではないという事実があります。
以下のデータを御覧ください。
第30回試験の結果を見ても、61歳以上の合格者は400名もいらっしゃいます。
※前年度は369人
ちなみに、全体で見ると41歳~50歳の受験層の合格者数の割合が前年度比最も増加しています。
社会人経験を経て学びの大切さと資格の有用性を身にしみているからこそ、年齢がアドバンテージにもなり得ると言えるでしょう。
広い世の中には65歳を超えても合格を果たしている方もいらっしゃいます。
実際に拙ブログでも、今年の第28回社会福祉士試験で70代で合格を果たされた方の体験談も寄せられています。
過去の事例でも、第24回社会福祉士国家試験に68歳で合格された方に触れている記事がありました。
九州保健福祉大学臨床福祉学科の学生さんでいらっしゃいます。
第24回本試験において61歳以上の合格者比率は、179人(1.6%)でした。
>彼女(仮にAさんとしよう)は夫の協力のもと、4人の子育て終了後に大学に入学した。高校を出てからずっと大学で学びたいとの思いがあったとのことである。念願がかなったのは50歳代後半になってからである。
一生青春、一生勉強ですね。
通信制大学にも年長の学生さんは大勢いらっしゃいますが、実際に還暦を過ぎての合格は尊敬に値します。
50代後半で大学に入学されたことも、知的好奇心が相当高い様子がうかがえます。
他の国家資格を例にしても、2010年に3度目の正直で全国最年長(喜寿77歳)で難関の社労士試験に合格された男性もいらっしゃいました。
73歳に行政書士、74歳に宅地建物取引主任者の資格を独学で取得されたそうです。
年金問題や派遣切り、離職といった労働問題から社労士を目指すに至ったらしいです。
資格勉強に対しての基本的な考えとして、「私にとっては『遊び』。嫌々やっているのではないので苦労はなかった」と振り返っていました。
まさに、「好きこそものの上手なれ」の模範ですね。
そんな人生の先輩のみなさまの背中から学ばせていただきます。