いや〜、『天気の子』には驚かされたとしかいいようがないよ。
『君の名は。』よりも精巧に描かれているシーンも増えていて、圧倒的な映像美だったわね。タイゴウくんがフクロウさんを探しに訪れた池袋の舞台も使われていたわね。
むろんその点については言うことなしだけれども、ボクがサプライズっているのは、児童相談所が登場したということだよ。保護観察のような更生保護分野も扱われていて、社会福祉の要素を組み込んでくるとは想定外だったんだわ。
児童相談所は『僕だけがいない街』という漫画にも登場したことがあったけれども、10代の子ども達が巡る世界観に現実要素が入るようになってきたわね。
この調子じゃ次回作には社会福祉士が登場するのも時間の問題かもしれないね。
ボクにオファーが来る日も近い将来になりそうだから、タイゴウ専用ダイアル『894』を開通状態にしておかないと。
それは糸電話だから、自宅外からのコールは金輪際かかってこないから閉まっておいても良いと思うわ。
ところで、更生保護、児童相談所つながりと言えば、二十歳の戦慄かなのさんをご存知かな?
最近メディアにも取り上げられていたわね。
アイドルグループとNPO法人の代表と、大学に通うと言ったマルチの活動をされているようね。
そうなんだよ。
彼女は幼少時代に実母からネグレクト、身体的虐待を受けていた後に、JKビジネスに手を染めて1日約10万を稼いだことで、少年院で1年8ヶ月間も生活していたんだよ。
その若さでバイタリティ溢れる活動をしているとは思っていたけれども、そのような背景があるとは意外だったわ。
少年院では本を5000冊程読破したり、秘書検定、危険物取扱者、ワープロ検定、エクセル検定、そろばん検定一級、漢検準一級、高卒認定試験(大検)といった資格を根こそぎ取得していたみたいだよ。
参照→ビリギャルよりもビリ。どん底の日々の先に、戦慄かなのが見つけたもの
それは圧巻ね。腐らずに社会に出てから自分の人生を切り開くために尋常では無いほどの研鑽を積んでいたのね。
出所後は更生を果たして、今では自身の経験をもとに、ネグレクトや児童虐待の現状をあまねく世間に広げるために講演会活動を行っているようだよ。
平成30年度川崎市中原市民館平和・人権学習「子どもの笑顔があふれる地域へ~様々な状況下にいる子どもたちを考える~」第10回(主催:川崎市教育委員会)
「一般家庭で起きる虐待の実態と子どもへの影響を考える」一般家庭で起きる虐待の実態と子どもへの影響を考える
NPO法人での活動もこれからますます注目を集めて行って拡大しそうね。
知識や経験というのは使い方、活かし方によっては武器にも凶器にもなり得るってことだよね。
私利私欲に走らずに、社会貢献に還元するという方向性には学ばせてもらえるものがあるわね。
ボクもジレンマやスランプに陥っているタイゴウフレンド達がボクと出逢うことで『転機の子』と呼ばれるくらいの存在になれるように、社会を明るくする運動を拡充していきタイと思ったよ。
年齢不詳のタイゴウくんはやっぱり少年なのかしらね。
参照