2019年度試験対策のテキスト・問題集は8月の段階で市場に揃いました。
間もなく10月に入るということで、願書も提出し、テキストも購入された方も大勢いらっしゃることだと想像します。
いざ、これから本格的に勉強を始めるぞ!(もしくはスタートして間もない)
と意気込んでいたのに、テキストを購入した途端に、熱が冷めたようにやる気がなくなってしまうというケースは毎年のようにあります。
また、受験直前期の12月頃になると、自分の使っている問題集では合格できないような不安に支配されて、他の人間が使っている物に鞍替えしたくなる心理に襲われる方も少なくはありません。
問題集を集めるまでに、情報収集に力を入れて、書店やインターネットで購入していざ手にした時点で、まるで合格を果たしたかのようにミッション終了してしまう気持ちは、他でもない私自身が体験しています。
本棚に並べておくだけで、受験直前期まで一切開かなかった経験も一度や二度ではありません。
宅建試験や漢検受検時に不合格を経験した後には、手当たり次第に新しい問題集を買い漁りましたが、結局のところ多用したのは決まった数冊だけでした。
それどころか、本棚に並べているタイトルを目にしただけで、まるで合格したかのような錯覚に覆われてしまい、勉強から逃避してしまう日々が続いたのです。
また、時には並べてある本が多すぎて、やる気が削がれて、本を開くような気すら起きなかった経験が多々あります。
合格した後の本の処分にも一苦労です。
未使用な物だとしても、ブックオク等に売りに行ってもだいたい1冊高くても50円くらいです。
定価がそれなりにしているだけに、何とも言えない気持ちだけが残りました。
私だけではなくて、どうやら受験生の方の中にもこのような状態に陥っている方が少なくはないという印象を受けることです。
自分の経験からも、これだ!と思えるテキストと問題集をまず制覇するくらいの勢いで使いこなすだけで十分合格圏内に到達できるはずです。
物が決まったら、まずは目の前の1冊ないし2冊に集中してみてください。