社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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試験問題製作者の立場になることで解答が見えてくる


社会福祉士試験第26回試験以降基礎知識を備えていることを前提に、現場実践型の問題を増加させることで、応用力が求められてるような試験傾向が浮き彫りになっています。


社会情勢を反映させながら、現場に求められている実践力を問われる出題と言うと、福祉職に携わっている人間が有利で、最新の福祉ニュースを押さえることが必須になってくるようにも思えますが、「温故知新」という言葉のように過去問をばっちり押さえることが王道になっています。

 

各社の問題集は大半が過去問をベースに作られているのですが、試験製作者側にとってもそれ相応の理由があるわけです。

 

試験製作者の立場を考えてみることにしましょう。

 

 


大学教授や弁護士等の有識者による63人以上の試験委員が試験問題を作成するにあたって、参考にするのは、他でもない過去問です。


過去に出題された問題をベースに使えば、誤植や不適切問題を防ぐことができる意図もあるからです。
不適切問題は、次回からは覆轍を踏まないように留意できます。

かつて試験問題として使われていた通常の問題は、アレンジする上で差支えがないのです。


ここで、社会福祉士国家試験の特長とも言える「不適切問題」についてご存知ない方のために、紹介します。


不適切問題とは、問題文や選択肢の表現があいまいであったり、誤植であったために、正解がなくなった場合は全員加点の扱いに、正解が二つ以上存在してしまった場合は、二つ以上の選択肢のいずれかを選んだ者が正解として処置される問題のことです。

60人を超える試験委員が厳重にチェックしているはずなのに、そんなミスが起こるの!?と思われるかもしれませんが、それがかなりの頻度で起こっているんです。


近年では、第20回、22回、28回、第31回試験で生じています。

 

他の国家試験では平成23年宅建試験、平成24年行政書士試験において、関連資格の福祉住環境コーディネーター試験2級第29回試験、第1回公認心理師試験においても発生しました。

 

厚生労働省所轄の保育士・介護福祉士精神保健福祉士試験においても、しばしば不適切問題が公表されます。

試験終了後、受験者からの指摘によって発覚するケースもがあるようです。


このような事情で、不適切問題の有無が試験の合否に関わってくるのは、公平な試験制度の有り方についても問題視されてくるため、試験委員は推敲を重ねて本試験作成に取り組んでいます。

それでも、150問もの試験量ですから、1、2問不適切問題が生じてしまうことがあるのです。

参考までに、第20回までは、以下のような○×の組み合わせ問題がありましたが、あまりにも不適切問題が多発したためだか、第21回から廃止されました。

第18回、第17回、第16回、第15回(追加合格の処置あり)において、連続して組み合わせ問題による不適切問題がありました。

 
1 × ×
2 ×
3 × × ×
4 × ×
5 × ×




話は戻りますが、試験委員が整合性を保った問題をリリースするためにも、過去問の存在が羅針盤となります。

第24回本試験からは、「正しいもの(適切なもの)を一つ選ぶ形式」にシフトしました。

第32回試験も恐らく踏襲されることが想定されます。



正しい型を選ばせる出題ならば、問題製作者側からしても、根拠をはっきりと用意しておけば不適切問題を回避できますし、誤った選択肢を自由自在に作りやすいですからね。

絶対合格ブログでは勉強を進める上で、「なぜ○○という答えになるのか」という疑問を持ちながら、正しい解釈ができるようになる勉強法を勧めていますが、併せて「試験製作者がどんな意図を持って出題をしているのか」という観点で問題に取り組んでみると、煮詰まっていた学習が捗るようになるかもしれません。