どうしよう、もう受験まで1週間切ったよ。
今のままでは到底受かる自信がない。
この勉強法で間違っていたらどうしよう・・・・・・。
昨日の記事でも取り上げたものの、私をはじめ、他者からどれだけ「大丈夫」「自信を持って!」と励ましの言葉を受けたとしても、心はかき乱された状態のままかもしれません。
どうしても不安が解消できなかったら、最終的にはこれまでの自分の行いを振り返ってみると、「大丈夫」と思える根拠があるかもしれません。
問題集を解いてきた。
復習を欠かさずにやってこられた。
合格を諦めずに今日までやってきた。
どれも「当たり前」のことのようにですが、合格者達はみなその繰り返しで結果を刻んできました。
もっと、勉強しないと。
もっと違う勉強法があったのではないか。
模擬試験を受けていないと不利なんじゃないか。
自分の勉強歴を振り返ってみて、「まだまだ足りない」という不足感が生まれることで、勉強に弾みがつけばラストスパートでレベルアップも期待できますが、受験直前期のこの時期に自分を責めすぎてしまうと、勉強そのもののやる気がダウンしてしまうのです。
当たり前のことを当たり前に続けてこれた。
そう少しでも自分を認めることが出来るならば、合格ロードへの道は間違っていないと言える証です。
不安な気持ちがピークに達しそうになると、そんな当たり前すぎる文章よりも、「もっと楽に受かるテクニックが欲しい」という衝動に駆られるかもしれません。
この期に及んで勉強法やテキストを変える心機一転法よりも、最後の最後まで継続という当たり前のことを積み重ねていくことの方が、シンプルのようで唯一無二の結果につながる王道です。
ここで、絶対合格ブログで定期的に紹介している戦国時代から安土桃山時代にかけての茶の達人として名を馳せている千利休と弟子とのやり取りで、有名な逸話を紹介します。
千利休が弟子に「茶の湯の神髄とは何ですか」と問われた時の、『利休七則』という問答からです。
茶は服の良きように
炭は湯の沸くように置き
夏は涼しく
冬は暖かく
花は野の花のように生け
刻限は早めに
降らずとも雨具の用意を
このように相客に心せよ。
この言葉を聞いた弟子は、
「師匠、何を今さら当たり前のことばかり並べ立てられるのですか」
千利休は次のように返しました。
当たり前のことを十分に実行できるのならば、私があなたの弟子になりましょう。
当たり前のことを行動に移すことがいかに難しいか、そう諭したのです。
当たり前のことが難しいと聞くと、更に不安が増すかもしれませんが、冒頭のようにこう考えてみてください。
問題集を解いてきた。
復習は欠かさずにやってこれた。
合格を諦めずに今日までやってきた。
当たり前のことを継続しているみなさんなら、合格は必然的につながっています。
継続と合格は表裏一体。
試験直前ラストウィークの今週は、体調管理と勉強含めて、当たり前のことを意識的に続けて行ってくださいね。