社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

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第37回社会福祉士試験・第27回精神保健福祉士試験対策・国家資格キャリアコンサルタント試験対策がメインですが、全ての資格試験に共通する効率勉強法を紹介しています。

社会福祉士試験は約35日間、精神保健福祉士試験は約20日間、キャリコン試験は約30日間独学で一発合格を果たし、公認心理師試験は1日1時間未満、楽学勉強法中心でリベンジ合格を果たしています。

試験前から合格発表日までのマークミスの不安、孤独な勉強の不安等、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

社会福祉士試験は福祉大卒ならば容易く受かるというわけではありません。


第25回試験前のことですが、某SNS社会福祉士コミュニティで波乱を呼んだ書き込みがありました。

書き込みされた方は、「社会福祉士精神保健福祉士ともに、初回受験で受からない理由が分からない」と強調しています。


私は、福祉大卒で、社会福祉士精神保健福祉士の両資格とも1度の受験で合格しています。 

私の中ではなぜ福祉大卒で社会福祉士精神保健福祉士の国家試験に合格していないのか不思議でなりません。

社会福祉士精神保健福祉士の国家試験って、福祉大学を卒業したら、受験番号と名前だけ記入したら合格・・・・・・という意識しかないんですが、そんなに勉強って必要?って思ってます。 


勉強しなくても、ソーシャルワーカーのセンスがあるなら、勉強しなくても問題見ただけで何となくマークシートにマークしたらそれで正解って訳にはいかないんでしょうか……。 





社会福祉士国家試験は、福祉大卒ならば合格するのが当然」と言う前提で問題提起をされています。



それでは実際はどうなのかと言うと、第32回学校別合格者数一覧表を見ても、8割以上の合格者を輩出している学校も5校あるので、この方もそのような上位合格者数の大学を卒業されているのかもしれません(ただし受験者10人以上で100%の合格者輩出校は存在していません)。


私がこの書き込みを見て感じたのは、この持論を真に受けて、受験に偏見を持つのは危険であるということです。

その言葉を受けて、「よし!自分は絶対一発合格するぞ!!」とやる気がみなぎって試験本番まで圧倒的学習量を積み重ねることが出来るような自己管理力をお持ちならば私からおかけする言葉はありませんが、

社会福祉士ってそんなに難しい試験じゃないんだな」という楽観視で、勉強に力を入れずに付け焼刃の知識で挑むことほど危険なスタンスはないと断言できます。

 

事実として、社会福祉士は福祉大卒なら誰でも一発合格出来るような試験ではありません。


第26回以降も毎年のようにネットでは、

「社福は一度で受かるのが当たり前」
「このレベルで100点以上取れないと真の合格ではない」


という心ない書き込みを目にしますが、既に受験をされている方も実感されているとは思いますが、そんな簡単に受かるような試験ではありません。


10人受けて7人は不合格になるこの試験です。

誰もが一発合格出来るようなレベルの試験ならば、合格率が毎回30%以下という結果が第21回以降数年も続いてはいないでしょう。


「だってあなたは一発合格してるじゃないの!説得力ないよ!」


というご指摘をされる方もいるかもしれませんが、私自身も35日の勉強期間と学習量では、目標にしていた90点以上を出せずに、本番も想像以上に苦戦した上での合格です。

決して楽勝だったとは言い難いからこそ強調しています。

試験内容そのものもそうですが、全150問もの問題量自体こなすのが相当な集中力と忍耐力を要しました。


拙ブログの歴代の合格者の方で、一発合格者の体験談の比率は多年受験者よりも少ないですが、「無勉で簡単に受かった」という声は目にしたことはありません。


実際に社会福祉士国家試験の近年の傾向を見ると、過去問やテキストから見たことがないような奇問・珍問・一般常識問題がちりばめられており、この方が指摘しているように、センスで数問解けて、合格してしまうような強運の持ち主もいるとは思います。

ですが、ベースとなっているのはテキストや過去問から頻出しているような基礎知識です。

肝心な受験勉強を疎かにして、運と勘を頼りにして本番に挑んでも、6割どころか全科目で1点以上を取ることすら難しいでしょう。

5肢択一かつ数十問以上の二つ選べ問題に対して、合格へ滑り込みセーフを狙う戦略は、リスクが高すぎます。

福祉大卒だからと言って、戦略を立てずに付け焼刃の知識で本試験に臨んで受かるほど、甘い試験ではありません。

私の周りでほとんど勉強せずに受かった方は一人もいませんでした(1月から勉強を始めて諦めていたのに、合格したという同級生が周りにいますが、後から聞いたところ、その方は受験慣れしていて地頭が良かったのに加えて、超短期集中で相当な学習量をこなして詰め込んでいたようです)。


仮に努力をせずに運だけで滑り込みセーフで受かったとしても、その後社会福祉士として職に就いた後にかなりの苦労が待ち構えているはずです。

なぜならば、福祉の現場は常に勉強の連続です。

日々、法律はもちろん、援助技術を磨いていかないと通用しないような世界が多いからです。

受験勉強を通して、学びの忍耐力を培っていると、合格後の実社会でも応用できるメリットがある中、楽して何とかなるというスタンスは苦渋の道が待っているものです。


正しい努力と継続に勝る勉強の王道はありません。

ネットや一部で目や耳にする「社会福祉士は大卒ならば一発合格するのが当たり前」という声は真に受けないようにご注意ください。