私は社会福祉士の受験勉強時に、平日は2~3時間、休日は6時間くらいの時間を費やしていました。
前回は、「今日は○○時間勉強をする」と、最初から時間ノルマを設定して取り組んでいなかったという話はしました。
一方で、勉強の中で時間配分を意識的に組み込んでいました。
今回は時間の使い方について、私の学習法をもとに紹介していきたいと思います。
結論から言うと、私は細切れ勉強法を行っていました。
例えば、
1時間の中で、
15分×4セット
15分×2、30分×1セット
6時間の中で、
30分×12セット
という具合に、時間単位を意識的に切り分けて学習していました。
15分と30分の組み合わせは学習の進捗状況やコンディションによって分けていました。
つまり、1時間とか6時間通しで勉強をしていないということです。
実際に試してみましたが、私の集中力では問題集に2時間以上ぶっ続けて立ち向かうというのはいっぱいいっぱいでした。
私は大学受験時に、長丁場の一般入試を経験せずに進学してきた身なので、勉強の基礎体力というものが身についていない中から、資格試験を受け始めた背景があります。
そんな私が経験則から編み出した、細切れ学習法です。
中には肌に合わない方も当然いらっしゃるでしょうが、勉強法の一つとして参考になれば幸いです。
15分や30分という時間単位を使いながら、前回紹介したように、自分が課したノルマをこなすというやり方です。
30分やったら小休憩で読書をしたり、インプットをやめて復習に切り替えるという具合に使い分けていました。
平日学習の特徴は、勉強と仕事、休憩時を切り分けながら学習していたということです。
移動時間の電車内15分でまず学習を行います。
そして職場の最寄り駅に到着して、お昼休憩時に30分単位で学習して、帰りの電車内でまた15分単位で行うと合計して1時間になっているわけです。
この時間配分のメリットとしては、勉強のリズムが軌道に乗ってくると、より集中できる時間単位が増えてくることです。
気がつけば45分とか1時間の単位で、連続学習が出来ていたこともありました。
特に試験前の1週間前は如実でした。
15分とか30分単位と言うと非常に少量の学習に思えますが、継続は力なりとは言ったものですが、何度も何度も繰り返していると、勉強そのものの忍耐がついてくるものです。
人間の集中力は90分が限界だと言われています。
大学の講義が90分設定になっているのは、吸収しやすい10代後半から20代前半を中心とした若者にとっても、その時間枠が集中力が持続するぎりぎりの時間だという理論からだと言われています。
この集中力の限界というのは立場によって様々なとらえ方があります。
カウンセラーという職業が精神的にも、クライエントとのカウンセリングは60分が限界だと言われていますし、カウンセラーではなくて、一般人も医学的な見地からは集中力が40分程度と言われています。
「集中脳」をつくる30の方法
諏訪東京理科大学教授(脳システム論)の篠原菊紀さんも、「集中力の波は15分単位」という説を唱えています。
昨年受けたFP技能士受験の勉強時にも細切れ勉強法は有効でした。
FP技能士のように暗記が必須の試験勉強にも反復学習が出来る効果は実証済みです。
受験生の中では、子育てや仕事と両立しながらわずかな隙間時間の中で学習に充てている方も多くいらっしゃると思われますが、このようなマルチタスク的なやり方でも十分に試験対策は可能であることは実証しています。