「そんなやり方で受かるほど、社会福祉士試験は簡単じゃないから。今から勉強して受かるわけないでしょ」
この言葉は私が社会福祉士試験の一発合格を目指して勉強をしている時に外野から投げ飛ばされた言葉です。
12月中旬になって初めて問題集を解き始めたノコノコな私を間近で見ていた姿を見てそう言われたことを今でも覚えています。
お前にあの難関な社会福祉士試験が合格できるわけがない。
そう烙印を押されたようで、私の心は大きく揺さぶりました。
その言葉を投げかけられてからというものの、
これまでの人生の中で我武者羅に勉強を頑張ったことがあるのか。
私の中で何度も自分の過去を回顧しながら、そう自問自答を重ねていました。
自分が社会福祉士試験に受かるわけがない。
その言葉で自分を納得させて逃げることも選択肢の一つでした。
思い返せば、私は高校・大学と、受験戦争という道からは目をそむけるかのように、自分のレベルに合った推薦入試で難なく合格を出し、苦労を重ねてワンランク上の挑戦をすることから逃げてきたのです。
できることなら傷つかずに楽な方向に進み続けたい。
その思いのまま社会になんとなく踏み込んで行きましたが、自分の無力さや社会の厳しさというものを幾度となく痛感することになりました。
あぁ、やっぱり自分じゃ福祉系最難関の社会福祉士試験に受かるはずないんだよな。
ましては試験直前に始めたんじゃ。周りに遅れを取りすぎているし。
そう認めることもできたのですが、私の中では別の感情が顕在していました。
今まで楽を選んできた分、ここで頑張らなかったら男じゃない。
20代後半、30歳を目前にして、このまま逃げ続ける大人になったら絶対後悔するという思いから、社会福祉士試験を突破して自信をつけたい。
このままで人生を終わらせたくないという確固たる思いを再認識させられることになったのです。
たとえスロースターターの私でも、「今年こそは絶対合格を果たして、勝利を掴みたい!」という一心で目標達成をすることができたのです。
「男だろ!」
2021年1月3日、箱根駅伝で一つの歴史が塗り替えられました。
勝利への執念を燃やす大八木監督のゲキを背に受けて、最終10区、1位と3分19秒差でゴール直前になって逆転優勝を果たした駒澤大学石川選手の勇姿を見ていて、僭越ながらこのような私の過去の記事を書かせていただく気持ちになりました。
何を隠そう今この記事をご覧になっている社会福祉士・精神保健福祉士試験を本気で目指されているみなさんこそがこの試験に合格を果たすことで成し遂げたいものが確かにあるのですよね。
中には、初回受験だけではなくて、何度も何度も挑戦し続けている方がいらっしゃることを私は知っています。
かつての私のように、
「無理でしょ」
と、傍観者の指摘を受けて、やる気を削がれてしまう方も少なくはないと思います。
それでも、みなさんは諦めるという選択肢を取らずに、今こうして苦行の道を進みながら絶対合格に向けて一歩一歩ステップアップなさっています。
みなさんの周りにそう言う傍観者がいたら、「合格」という結果を突き付けて閉口させてあげてください。
私はかつて「あなたには受からないでしょ」というヤジを飛ばしてきた相手に涼しい顔で合格報告をしたところ、
「まさか受かると思わなかった」
というような意表を突かれたリアクションが返ってきたのを鮮明に覚えています。
この瞬間、自分はやれたんだと実感できたのです。
逆転合格は夢物語ではありません。
試験日までのこの一ヶ月が最も精神的にしんどいことが続くと思います。
駅伝で逆転優勝を果たした駒大アンカー石川選手の座右の銘にもなっている
「努力は決して裏切らない」
という言葉のように、今みなさんが死にものぐるいで勉強を重ねられている結果は後になって必ずついてきます。
石川選手がフィニッシュテープを切った瞬間にこのような言葉が脳裏によぎったようです。
この1年間、苦しい1年間だったり、練習も、いつもの1年間とは違うような1年間を過ごしてきて、いろんな思いであったり、4年生への感謝の思いであったり、3年生が今回3人出て、谷間の世代と言われてきた中でもすごく奮起してくれて、自分もやってやろうと思って、ゴールテープを切った時は「やってやったぜ!」と思いました。
みなさんが3月15日に絶対合格桜の下で喜びを分かち合える日を信じて私も一緒に闘います。
ラストスパートを一緒にかけましょう!!