今回は毎年社会福祉士試験の合格者を多く輩出している日本福祉大学通信学部の卒業生でもあり、合格者の体験談4名分を紹介します。
両者とも短期合格を果たされたので、それぞれの経験談から学んでいただければと願います。
一人目は、還暦を過ぎてから日本福祉大学に入学した室さん。
社会福祉士の試験勉強をスタートしたのはなんと12月からでした(当時の私と同時期)。
受験参考書を購入したのは12月に入ってからでした。
それからはとにかく毎日2~3時間集中して読みました。特に正月休みを中心に休日には、ほぼ1日中集中して読み込みました。(中略)
こうして、無謀にも実質1ヶ月半の「受験勉強」で模試すら受けず国家試験に臨みました。
合格のポイントを以下のようにまとめています。
1.スロースタートしたが故に集中して受験対策ができたこと。
2.その前提として授業で理解できなかったところは、調べたりノートをとるなど自分なりになんとか理解しようと努力してきたこと。
3.職場にも社会福祉士国家試験を受験することを公言し自らプレッシャーをかけたこと。
4.スクーリングを通じて知り合った地元の「日福の仲間」や実習先の皆さんからさまざまなヒントや激励をいただいたこと。これらが重なり合って合格できたものと考えます。
二人目も12月から勉強を始められて短期合格を果たされた松本さんの体験談です。
一冊を信じて6割合格を視野に入れながら丁寧に過去問を読み解いていたようです。
社会福祉士の試験科目は、ほぼ暗記です。
思うに、中学時代の科目に置き換えると、歴史や、公民に近いです。そもそも社会科が苦手だった私は、暗記の作業に苦労しました。
まずは読み込むことで脳内にインプットする。そしてインプットした知識を、アウトプットできるのか、確認作業をする。インプットとアウトプットを繰り返し、何とか苦手な暗記を克服して合格することができました。
石田さんは児童養護施設に38年勤めている保育士で、56歳の時に日本福祉大学の通信教育を始め、3年次編入し、社会福祉士に合格されました。
受験勉強を開始する前の私のように、社会福祉士試験の合格はそれほど難しくはないだろうと楽観視されていたようです。
資格試験の学習は「150点中90点取れば合格できるのだから簡単」と高を括っていました。ただ40年近く試験勉強などしていません。だからこそ、模試と対策講座はすべて受けようと思っていました。また通勤に1時間15分ほどかかります。電車の中で勉強していこうと考えていました。
オリジナル模試も受けました。実力確認編と実践編の2回受けましたが、あまりにできなくて、結果を開封できませんでした。試験間近に開封し見直しをしました。70点と72点というさんざんな結果でした。悪い結果は真剣に見ません、気にしません、切り替えます。
試験の出来としては手応えがなかったようですが、結果がついてきました。
「年齢は関係ない」と振り返られています。
野中さんは定年退職後、60代で編入し、社会福祉士試験を受験されて100点合格を果たされました。お孫さんの激励や、学校等のバックアップ体制によって初志貫徹をされた様子がうかがえます。
ぜひ参考になさってみてくださいね。