数日前まで30度超えの夏のような暑さがよみがえったと思ったら、今日はかなり肌寒いですね。
絶対合格ブログ読者のみなさまはいかがでしょうか。
さて、第24回精神保健福祉士試験・第34回社会福祉士試験受験まで残すところ半年を切っていますが、この記事をご覧になられている方の大半は受験への意識が強くなっていて、学習をスタートされている状況なのではないでしょうか。
初回受験の方、リベンジ受験の方、学生の方、社会人の方等、それぞれ事情が異なる中での受験生活ですが、一つ共通している点としては、「今年こそは絶対合格したい」ことですよね。
果たして今年の受験問題はどのような問題構成が待ち構えているのか。
本番までに合格レベルに達することができるのだろうか。
今から本番を見据えると不安や緊張が交錯されている方も少なくはないでしょうし、自然な感情です。
本番の試験問題は未知ですが、これまでの試験傾向を見て言えるのは、「出し惜しみをせずに、万全な受験勉強をした者が絶対合格を勝ち取る」というものです。
前回の記事で直近3年間の合格点について触れましたが、第33回試験は93点という6割基準をやや上回っていますが、10年前の第24回試験は81点でした。
当時の試験と直近の試験を単純比較するのは難しいですが、年々合格水準が高めになっているのは、受験生全体の質と問題の構成が絡み合っているように見立てています。
第20回試験以前から社会福祉士試験は、「過去問の類似問題」と「試験で初めて見るような新出問題」と「社会情勢、時事知識を問う問題」の3つのカテゴリーに分かれているのは共通しています。
事例問題が複数用意されている点からも、現場実践型問題や国語読解力を求められるような傾向も続いています。
公認心理師試験と社会福祉士試験の共通点は
2021年9月19日に実施された、精神保健福祉士・社会福祉士試験の関連試験でもある第4回公認心理師試験の試験問題も同様の傾向が見られ、38問の事例問題から教育・福祉現場に沿った対応を求められるような出題が複数見られました。
また、選択肢の中に「最も有効な〇〇である」「なるべく早く〇〇する」という表現があったことからも、日本語そのものに違和感を覚えて不適切だと判断できるような出題もありました。
問題集で見たことがないような新出問題と、確実に点数を取りやすい頻出問題がバランスよく用意されていて、取りこぼさなければ合格水準を超えられる構成になっていたのは、社会福祉士試験と共通しています。
過去問を丸暗記しただけでは受からないから、こうする
さて、新カリキュラムに変わった第22回試験以降の変容を見ていると、「単純に過去問や問題集を丸暗記する勉強法だけでの合格は難しくなった」と言えます。
頓にここ3年間の試験結果を見ているとそう強調できます。
単に過去問を丸暗記するという勉強法はどのようなものなのかと言うと、問題の解説を流して、問題と答えを覚えるような方法です。
過去問と同じ形での出題はありませんし、問われる形を少し変えて選択肢や出題文として登場するのが特徴です。
「なぜそのようになるのか」
「その知識がどう生かされて、どのような背景で生まれたのか、他にどんな関連・対峙問題・制度・人物があるのか」
について、包括的に理解できるようにようにしておかないと、本番試験で形を変えて出題された時に、「二つまでは絞れたけれども、自信をもって答えられない」というジレンマに襲われて、思うような結果を残せなくなってしまうリスクがあります。
単純に出題と答えをセットで丸暗記しただけでは、ランダムかつ新出キーワードが混合して出題される本試験では太刀打ちできずに、試験に勝てる90点以上の実力を発揮できずに終わってしまう可能性があります。
冒頭にあげた「出し惜しみしない」というのは、問題集・過去問を暗記しだだけで終わりにするのではなくて、解説を読んでも理解できないものはテキストを照らし合わせることが前提で、それでもイメージができない場合は、画像検索や関連動画等をリサーチして視覚的にイメージしやすくしたり、語呂合わせ等をして何度もインプットしやすく工夫してみることをお勧めします。
この「何度も」というのがポイントで、全体の復習は1回や2回で満足するのではなくて、最低でも5回以上、キーワードを見ただけで、自分なりにその語句や出題について簡潔に解説できるレベルになるくらいまで反復学習すれば、本番でランダム出題された際にも対抗できます。
第34回試験が合格水準100点を超えるようになるとは考えにくいですが、試験製作者は90点前後に収まるように練りに練ったものを作り上げてくる可能性が高いです。
奇問・新出問題と頻出問題をちりばめてくることが想定されますので、今の段階から理解を深める反復学習を意識されなから地盤を固めていってくださいね。