何度も何度も合格できない自分はもう受けるだけ無駄かなと思っています。
毎年試験終了直後の生通話コーナーで、このような言葉を残される受験生の落胆の声が届きます。
その都度私はなんとも言えない切なさに苛まれると同時に、合格の意義について考えさせられます。
周囲の人間が合格して一歩先の世界に進んでいる現実を目の当たりにすると、自分だけが受験生活から脱却できないことに劣等感や焦燥感に駆られているような心境かもしれません。
一年に一度しかチャンスがない国家試験に敗れてしまうことで、「もうだめだ」「自分には受からない気がする」と、諦めの念に支配されてしまう気持ちは私自身も何度も経験しているので痛いほどわかります。
3月15日の合格発表日に行っている生電話相談企画の中でも、「これで受験を最後にします」という報告の声も毎年のように届いています。
不合格という不本意の結果を受けて、別の選択を進まれる方は少なくはないです。
私自身これまで受験せずに諦めた試験、受験をして1回で見切った試験は振り返っただけでもこれだけありました。
国家試験
行政書士・・・1回受験、比率の高い民法がどうしても理解できずに、挫折。
社会保険労務士・・・『マンガでわかる はじめての社労士試験』を読み、自分には無理だとわかって挫折。
ITパスポート(旧初級システムアドミニストレータ試験)・・・1回受験(ただし午前試験のみで帰宅)
FP技能士2級・・・過去問題集を購入したものの、難しさから挫折して見切った。
登録販売者・・・申し込みまでしたものの、受験せず棄権。
国内旅行業務取扱管理者・・・事前学習(約1か月)で放棄。
民間試験
秘書技能検定1級・・・1回受験(事前勉強なしで)、不合格で見切った。
漢字能力検定1級・・・過去問を購入し、解いたが、準1級からの次元の違いに1週間で挫折。
食生活アドバイザー検定2級・・・1回受験、不合格で見切った。
英検2級・・・1回受験、不合格で見切った。
資格試験は必要に迫られて受験をせざるを得ない事情以外は、自分の意思で取り組めるので、受けるのも自由、諦めるのも自由ですよね。
私自身見切った資格試験はもう二度と受けるつもりがないものと、いずれまた万全を期して受けたいと思っているもののに分かれています。
この記事をご覧になられているあなた様が再受験に挑むか否かについて心の整理がついていないとしたら、「自分軸」を大切にされることをお勧めさせていただきます。
冒頭にあげたように、「周りの人間は既に合格済みで、自分だけが取り残されてしまった劣等感や焦燥感」に主軸を置かれると、自尊心を失い、生きる気力をも萎ませてしまう悪影響を及ぼすことが往々にして生じます。
繰り返しますが、資格試験は受験回数制限があるものを除いて(公認心理師Gルートのように)、自分の気持ちと受験環境が整っていれば何度でも再トライできるメリットがあります。
この資格を取得した後に、いかに自分ため、社会のために活用するかの方が大切になってきます。
資格合格の真の価値が問われるのは、合格にかかった回数よりも、取得後の活かし方次第というのはみなさんほとんど共通している認識でしょう。
いつの日にか、嫉妬、羨望のドロドロとした感情を五臓六腑で受け止められて、そんな自分に克てた暁には、自分だけの人生を闊歩できるはずです。
結局のところ、どれだけ不合格から立ち直るのに時間がかかるのかであったり、辛くて割り切れないかのしんどさは人それぞれなのはわかっています。
ゆっくり、ゆっくり進んでいるからこそ、見える光景があり、そこから新しい出逢いや気づきが生まれるものです。
私の場合、もしもあの時にストレートで数々の試験に合格していたら、今日のブログは存在していませんでした。
あの時の経験があったからこそみなさんに巡り合うことが出来ました。
もう絶体絶命だと思っていましたが、まさかの合格!!晴れて社会福祉士として頑張ります!!
合格発表日に、起死回生のリベンジ合格を果たされた方の声を受けた瞬間、このブログを続けていてよかったと心から思えました。
社会福祉士試験は多くの再受験生(30代以上)が毎年絶対合格桜をつかんでいます。
【参照】特に女性のおすすめの資格より