問題集を開いて、出題文と5つの選択肢を目にした時に、このような錯覚に陥ったことはないでしょうか。
何が間違っているの?全部正しく見えるんだけど。
練りに練られた出題が冊子に印字されていると、全てが正しく思えてくる。
「~があった」という風に断言されると、本当にそう思えてくる。
そこに聴いたことがないキーワードの羅列がされていたものならば、思考がショートしてしまい、迷宮入りしてしまったような焦りからやる気を削がれてしまうかもしれません。
忘れないでください。
5つのうち4つは誤りなのです(二つ選べ問題の場合は3つ)。
どれももっともらしく見えるようですが、必ず不正解が紛れ込んでいます。
正確な知識を蓄えることで見抜けるようになりますが、いざ本試験になっても、新出問題が飛び込んできたり、時間の少なさから余裕を失うとこのような現象が再び訪れる可能性が高いです。
事前学習に加えて、「直感」がいざという局面で自分を助けてくれます。
よく、初対面の人間に対して、第一印象から、「この人は何となくいい感じの人だ」と判断して、実際そうであることが多いケースのように、最後の最後は、自分が「これだ!」と思える道を選ぶ方が、間違いは少ないです。
ぱっと見て、
なんかこれが合っている気がするorこれは違う気がする
そのような直感を覚えた場合は、これまで蓄積した経験の結果、脳が瞬時に判断してくれているようです。
違和感や「なんとなく」という感覚は学習経験から生じていることを意識すると、勉強の捉え方が少し変わるかもしれません。
参照
広義で言えば、この本試験では、物事の本質を見抜く力を求められているのかもしれません。
この世の中を見渡すと、自分たちにとって都合の良いように事実を歪曲したり、もっともらしい言葉を固めて物事を動かそうとする人間が実に多いことか。
試験を通して正しいものを見抜くトレーニングを繰り返すことで、そんな人間に振り回されないため、コロナ禍で生まれた新しい社会で変化に柔軟に対応できる自分の眼を持つためのきっかけになるかもしれません。
今は判別がつかなくても、学習を重ねることで、選別がつけられるように目線が切り替わってきます。
そのまままっすぐ進み続けていれば、長いトンネルの出口は遠くはありません。