数日前の記事で取り扱いしましたが、ここ数週間、「第34回社会福祉士国家試験の合格基準点について受け止められない方々へ。」の記事のアクセス数が増えている現象が起きています。
その背景には、「第35回社会福祉士試験の合格点が何点になるのか」についてリサーチされている方が多いのではないかと見立てて、分析記事を書きました。
更にもう一つ考えられる要因として、記事タイトルの通り、第34回試験の合格点の衝撃がまだ残っている方も相当数いらっしゃるのではないかと思い、今回の記事を用意しました。
不合格の痛手からいかに立ち直れるかでリベンジ合格が決まってくる
忘れもしない第34回社会福祉士合格発表日の午後です。
発表を迎えた14時から、毎年恒例で電話番号をブログに公開し、結果を受けたみなさんからのコールを待っていましたが、連続で「ダメでした」という声が届いたのです。
まさか100点を超えるとは予想すらしていなかった。
しばらくは立ち直れないかもしれない。
このような生声が相次ぎました。
自己採点では90点を超えていたので、まず受かるだろうと思って安心して合格発表を迎えたら、自分の番号はそこになかった。
にわかには現実を受け止められずに、合格点を確認すると、105点という信じられない数字が書かれており、やり場のない気持ちで第34回試験の幕を閉じたという方の無念さほど重くのしかかるものはありませんでした。
絶対合格ブログを開設してから10年が経とうとしていた時期でもありますが、毎年のように不合格だった方の報告ほど無気力感に苛まれる瞬間はありませんが、この年は例年よりも「まさかの点数でだめだった」という声が続いたのです。
実は私も第4回公認心理師試験を合格まであと8点で不合格になって5か月が経っており、完全には気持ちの切り替えができていなかったタイミングでもあるので、よりいつも以上に苦しさとリンクしていたというのもありました。
公認心理師試験も例年よりも5点合格点が多く、しかも合格率は高かったので、いかに周りの受験生の出来がよく、己が無力だったのかを突きつけられたようで、長い間引きずっていたのです。
あれからそれなりの時間が経ちましたが、再受験を志す上で、いかに前回までの経験を引きずりすぎずに、思考や勉強への取り組みをアップデートできるかがキーになってきます。
頭ではわかっていても、気持ちが切り替えられないという感覚はよくわかります。
私の場合、宅建士試験に二年連続で不合格になった時に、「次でだめなら、もう一生受かる気がしない」とか、「このままずっと出口の見えない受験生活をさまよい続けることになるかもしれない」というとてつもない闇に覆われた人生を歩んでいる気持ちが続きました。
それから10年が経った公認心理師試験では、宅建士試験とは異なり、事前に会社や同僚に受験のことを話していたので、不合格になった後の報告をした際の情けなさやふがいなさ、そして完全に準備不足で受けた自分へのやるせなさがしばらく拭いきれませんでした。
だから、結果が出ないことによる自信喪失感を切り替えることは簡単ではないことを実体験で痛感しています。
人間は現状維持をしている時が一番楽なので、ふとした瞬間に「また不合格になるのではないか」という不安が脳裏をよぎり、勉強を躊躇してしまうことも一度や二度ではありませんでした。
不合格からの再起は、自分の弱さを認めること
そこからどうやって気持ちを向き合ってきたのかというと、「自分の無力さや弱さ」を素直に認めることが本当の意味でのリスタートでした。
自分の至らない部分から目をそらすことは楽ですが、そこに不合格になってしまった敗因が存在しているわけで、背けずに受け止める勇気が何よりも必要になってきます。
私の場合は、勉強デスクの上に、「公認心理師試験の得点135点」と書かれている結果通知を額縁に入れて、毎日拝みながら、リベンジ合格を果たせている自分をイメージングし続けてきました。
「あと8点上げる(第4回公認心理師試験が過去最高143点だったため)」という具体的な数値目標を立てて、そのために必要な勉強法と集中力が持続できない自分に合う勉強量を編み出して、約10か月再受験勉強を重ねることができました。
過去の自分は変えられませんが、過去の経験はゼロには戻りません。
過去の経験をアドバンテージに転換して、例え試験が難化しても、新しい自分でリベンジ合格を果たせます。
人間は完璧ではないので、ふとした時に、不合格になった自分は「負け組だ」と、周りと比較して落伍者のような気持ちに苛まれることもあるでしょう。
受験は、浮き沈みがあって当然です。
最後まで諦めない人間が合格をつかみ取ることができるという言葉は伊達ではありません。
今年こそはあなた様が絶対合格を果たせる番です。