今日から10月ですが、社会福祉士・精神保健福祉士国家試験の勉強に取り組まれているみなさん自身が実感されているかもしれませんが、「楽しい」と思われる時間よりも「辛い」「逃げたい」という苦痛が伴う時間の方が多いのではないでしょうか。
もしも受験生誰もが勉強が楽しくて依存してしまうくらい熱中できるものならば、毎年合格率が30%弱の試験には収まらないですよね。
この苦しくて辛い経験を積んでいる方ほど、本番ですさまじいパワーを発揮できるようになるので、とても意義がある時間なんです。
その苦しさを乗り越えられる原動力として、「コンプレックス」や「挫折感」という負の体験とも言える要素が底力を発揮してくれます。
これまで真剣に勉強に取り組んだ体験が一度もないから落ちたんだ。
全力で受けたのに「あと数点」で不合格になってしまった。
他の仲間達はみんな合格したのに、自分だけが取り残されてしまった。
これ、全部不合格になった後の私にあてはまる心境です。
上記のような筆舌に尽くしがたい絶望感や悔しさ、不足感を一度や二度どころか長い間経験されている方こそ、「今年こそは絶対合格力」をつかみ取ることができます。
私が資格取得を目指した当時は、非正規職員の不安定な身で、自分の生き方に自信が持てなかった中、確かな結果を得たかったことと、資格を得ることで人生を転換することを渇望していたという事情がありました。
試験の三か月前、社会福祉士演習の実習中だったのですが、当時付き合っていた恋人から「国家試験(しかも同じ社会福祉士試験受験)に集中したいから別れてほしい」と告げられて、試験を理由に関係を遮断されてしまった無気力感にもさいなまれていました。
宅建士や漢検準1級や、公認心理師試験を不合格になった後、自分だけが取り残されてしまった焦りや劣等感が常につきまといましたが、なんとしても自分も合格を果たしてその先にステップアップしたいという一心で、苦しみと隣り合わせで挑めました。
最近受けた公認心理師試験時は、正社員になっており、会社での地位も確立されている時期でした。
ですが給料が年功序列のように上がっているわけでもないですし、常に人手不足でマルチタスクな働きぶりを求められている中、「このままではいけない」という一念発起の思いから受験を決意したという理由もありました。
10年間の絶対合格ブログ歴史上で人生を変えるために、一念発起して絶対合格を果たされた勇者達を何十人、何百人と目にしてきました。
次に、悔しさや不足感がなぜ底力になるかと言うと、「このままの自分ではいけない。自分を変えたい」という起爆剤にもなるからです。
社会福祉士試験のような国家試験で「現状維持」を選んだ瞬間に合格が遠のいてしまいます。
それは、自分のふがいなさから目を背けて、復習をほとんどしない、「また明日やればいいや」「また来年受ければいいや」と、楽な方を進もうとしているからです。
その道を進み続けた先に、合格率30%弱にエントリーできるかどうかと言えばそうではないわけですよね。
「それでも勉強をする」という苦行をあえて選ぶだけの理由として、「このままではいけない」「見返したい」という挫折体験や絶望体験がものすごい力となって、真価を発揮できる可能性が高まるのです。
これまでの人生や現状に不足感があるからこそ、自身を向上させるために受験を志されたのではないでしょうか。
満たされていて、自信がある現状ならば、この試験を受験するという選択を進まなかったと思います。
この苦しみから目を背けなかったあなた様は勇者です。
今は上手くいかないようでも、本番できっと真価を発揮できるはずです。
福祉の仕事は他者を幸せにすることができる世界でもありますが、勉強を重ねることで人生が+になり、「辛」が「幸」に転換できます。
これまで楽を選んできた自分を変えたい、自分らしく生きたいという原動力を魂に宿しながら、長丁場の本試験を乗り越えていきましょうね。