社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師試験を目指されている方が受験勉強に取り組まれる中で、「この資格を合格した後に活かせるのだろうか」という漠然とした不安を抱えられる瞬間が訪れるかもしれません。
はたや、苦労して合格を手にできたものの、活かし方がわからずに、悩まれている方もおられるかもしれません。
身近に資格を活かしているロールモデルがいれば良いのでしょうが、万人がそのような環境に属しているわけではないでしょう。
そこで、今回は、心理職、対人援助職の現場で資格を活かしている方々が紹介されている書籍を3冊取り上げました。
みなさんの進路を照らす一助になるかもしれません。
※主に公認心理師が多いです。
『心理職大全~公認心理師・臨床心理士の資格取得から就職まで』
主に公認心理師試験受験生や、資格所持者を対象に、独立型カウンセラー、現役のスクールカウンセラーや大学の学生相談室、精神科クリニックで働く公認心理師が仕事内容や資格をどう生かしているのか、年収がどのくらいなのかについて実態をお話してくださるぺージがあります。
さらに京都コムニタスの塾長が執筆しているだけに、公認心理師試験に合格するための5か条もまとめられています。
公認心理師に比重を置いているので、公認心理師試験を目指す受験生や、資格取得をどのように活かしていくのか模索されている方にお勧めです。
精神科医、公認心理師、臨床心理士、キャリアコンサルタント、ケースワーカー達が、なぜ資格を取って心理・福祉職に就かれたのかという実体験を語ってくれています。
最初にエピソードを書かれている精神科医・公認心理師の先生は、「誰かを助けたいという気持ちが強い方は心理職を考え直してください」というような衝撃的な発言をなさっています。
対人援助職の資質や援助の仕方についても痛いところを突かれることで、学ばせていただけます。
公認心理師の働き方についてや、キャリアコンサルタント兼公認心理師による資格の活かし方等も紹介されています。
現役でキャリアコンサルタントとして働いている方のインタビュー6名分紹介されており、国家試験キャリアコンサルタントの試験対策についても紹介されています。
キャリコン+他資格の組み合わせの中に、公認心理師が紹介されており、実際に両資格を取得されている方の活かし方についても取り扱われています。
資格の活かし方について模索するためのヒントとなるでしょう。