社会福祉士や精神保健福祉士試験のみならず、どの資格試験においても、勉強を重ねる中で必ずと言っていいほどぶつかる壁として、
苦手分野
どうしても覚えられない分野
が一つや二つ以上は立ちはだかると思います。
何度も覚えようとしても、翌日には抜けていて頭に入らない。
人物名や病理のイメージが湧かないので理解がしづらい。
私が覚えているだけでも、
宅建士試験・・・民法全般(例:根抵当権って何?)
社会福祉士試験・・・現代社会と福祉や社会調査の基礎(例:横断調査と縦断調査の違いなんてわからない。基礎なんて嘘じゃん)
精神保健福祉士試験・・・精神疾患と治療(例:観念奔逸、思考奪取、自生思考・・・漢字だけで意味はなんとなく連想できるけれども、細かい違いがにわかには覚えにくい)
公認心理師・・・心理学・臨床心理学の全体像、心理学における研究、心理学に関する実験、知覚及び認知、学習及び言語、感情及び人格、脳・神経の働き、社会及び集団に関する心理学、発達(これらの科目は馴染みが少なく用語のイメージが湧きにくくてかなり苦戦しました。特に統計は捨て問と決めて、試験日前夜まで見ませんでした)
悪戦苦闘が何日も続くと、勉強そのもののモチベーション維持が難しくなるかもしれません。
このような苦境に立たされた時は、
1.いったん離れて、得意分野を復習して自信をつける。
2.いったん離れて、他の問題に移る。
3.それでも、諦めずに、解き続ける。
のいずれかに切り替えることだと思います。
3つの選択肢の中でも、「3」を選んだ場合が、もっともしんどいことは明白ですよね。
「2」を選んだことで、点と点がつながって、後からわかるようになる瞬間も少なくはありません。
まさに勉強の醍醐味とも言えるでしょう。
私は「1」と「2」を繰り返す勉強法が多かったです。
残された時間がわずかだったので、一つの問題にこだわっている余裕がなかったというのもありますが。
今の段階ならば、どれだけ覚えられなくても、諦めずに繰り返すことをオススメするかもしれません。
「わからない」が「わかる」に変わった瞬間は一気にレベルアップした自分を実感できて、勉強のモチベーションも上がるものですし、まだ試験日まで時間があるのでそれをこなせる猶予が残されています。
どれが正解ということはありませんが、どんな道を通っても、最終的に理解できるようになればこれほどスッキリする瞬間はありません。
人は、気になって仕方がないことが脳に残るようようなので、解けない問題を放置しておいても、無意識のようでも思考はいつも答えを導きだそうとするようになっているそうです(コミュニケーション能力2級認定講座より)。
また、あるとき別の分野を勉強していると、ひっかかっていた問題の意味がすっと理解できるようになる現象も、あるある体験です。
偶然のようで、実は社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師試験ともに別分野でも同じキーワードが再登場するように作られているんです。
今の段階で限界だと諦めずに、なんとか先に進むことで後になって腑に落ちる未来が待っているものなので、「自分には無理だ」と捨てたもんではないんです。
そして、事前勉強で苦手だと思っていた科目が、本番では高得点を取れていたという逆転劇を何度も経験しているので、苦手と得意は表裏一体と感じています。
試験問題は水物で、時の運のような要素があるので、事前勉強で苦手だと思っていた分野が出題されなかったり、案外解けたなんて現象が往々にして生じています。
今苦手と決めつけずに、目の前の問題から背けずに対峙し続けることで、絶対合格の女神が本番で微笑んでくれますよ。