仕事が大変
家事が大変
育児が大変
介護が大変
学校が大変
就活が大変
日々の生活が多忙すぎて、とても受験勉強に力を入れられるような余裕がないよ。
受験以前に、日常生活でこなさなければならない問題が山積みで、勉強そのものに取り組む気力すら起きない方々は少なくはないのではないでしょうか。
勉強が息抜きになれば、これほど効率的なものはありませんが、そう感じ取れる受験生はごく少数です。
資格試験の法則として、どれだけ個々人が大変な環境下に置かれていても、温情から本番の合否に補正措置が施されて合格点が調整されるわけではありません。
試験センターがその年の合格者数(合格率)をどの程度に定めたいのかによってで、私情を挟まずに合格点が設定されるのです。
それも近年の社会福祉士試験は易化しているどころか、年々試験問題が変化していて合格点が6割基準を上回る点数になっていることからも、多くの受験生が苦しみながらも必死に挑んでいることがうかがえます。
そうは言っても、分かってはいても忙しいから勉強をする余裕がない、片手間で受かるはずがないと弱音を吐きたくなる気持ちは痛いほどわかります。
社会福祉士と精神保健福祉士試験を筆頭に、私も社会人になって働きながら各資格試験に臨んでいるので、とてもではないけれども、勉強に力が入らない場面は一度や二度ではありませんでした。
あまりにも勉強が苦痛で、イライラが頂点に達してテキストを投げつけたこともあるくらいです。
仕事や私生活で余裕がないのに、さらに受験勉強を加えてまでして苦行を重ねる意義があるのかと自問自答したことも数えきれないくらいありました。
受からなくても、人生に大差が開くわけではないからと逃避の方向に進んだことも多々ありました。
そんな私が合格に至れたかというのは、努力というお決まりの言葉ではなくて、「できない自分コンプレックス」に支配されていたという点が大きいです。
20代まで頭が悪くて取り柄がない自分への劣等感に絶えず支配されていたからこそ、どんなに勉強が苦しくても生まれ変わるために投げ出さずにいられました。
勉強そのものだけに集中できる環境が用意できれば悩みが薄れると思われるかもしれませんが、勉強一辺倒の生活だからこそ生まれる不安というものも存在します。
「本当にこのやり方で良いのだろうか」という不安や「この試験がうまく行かなかったらどうしよう。この試験だけに人生を賭けていて正しいのだろうか」という一本道で進むからこそ生じる葛藤や焦燥感もあります。
二足のわらじ生活であっても、そのような悩みはつきまとうものですが、どのような環境に置かれていても、勉強と勉強以外の生活のスイッチを切り替えながら向き合っていけるようになると俄然捗るようになります。
そして次に大切なのが、「あれこれ右往左往せずに、一つの勉強法に絞って腹をくくる勇気を持つ」ことです。
いざ勉強のお供を定めたとしても、ふとした瞬間に、「あの参考書・問題集じゃないと落ちるんじゃないか」という不安がよぎってモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。
周囲の受験生が使っている問題集が自分のものではなかったり、売上げランキングが上位のものでなかったことを後で知って、急に不安になることもあるかもしれません。
はっきり言いますが、どの参考書も問題集も合否には大差はありません。
自分がインスピレーションでこれだ!と思った(もしくは学校や先輩から推奨された物かもしれませんが)物なのですから、受験当日のその日まで相棒のように付き合ってみてください。
そして、1冊を徹底的にマスターすると決意したら、ブレずにまずは完遂してみてください。
私はそうして合格を形にすることに成功しました。
合格を果たすためには、「これだ!」と信じた問題集や勉強法をひたすら繰り返すことが何よりも大切になってきます。
「周りとは違うから」という比較しての不安に惑わされずに、自分が決めたやり方を残りの二ヶ月強の期間やり尽くしてみてください。
信じる者は絶対合格です。