「絶対合格ブログの筆者は、『1冊を徹底的に反復学習すればいい』ってよく言っているけれども、もう10回転くらいして完璧に近いくらい覚えてしまったよ。この後はどう勉強するの?」
学習初期段階ではなくて、リベンジ受験生や早い時期から勉強を開始されている方の中には、既に1冊の問題集をこなし過ぎていて、問題と答えを暗記してしまっているくらいインプットされていて、煮詰まっている状況であることを悩まれておられる方もいるかもしれません。
1冊マスターしてしまったら、次はどうすれば良いの?
という次の一手に悩まれている方に対して、個人的に実践した勉強法を紹介したいと思います。
結論から申し上げると、二冊別々の問題集を併用してみるという方法をオススメします。
では、どのような問題集を選ぶかと言うと、個人的には、過去問題集+過去問題集を推します。
例えば、このようなチョイスです。
社会福祉士国家試験過去問解説集2023: 第32回-第34回完全解説+第30回-第31回問題&解答
出版社別の過去問題集を選ぶことです。
二冊過去問選びのポイントは、同じ過去問題でも、出版社によっては掲載順や解説が異なっているので、脳への定着や理解が深まるからです。
実際に私が2年目の公認心理師試験の受験勉強時に実証しました。
以下、当時の勉強法をベースに2冊併用過去問勉強法のメリットについてお話しまます。
赤本と青本(以下赤本と青本)の二刀流に加えて、この年初めて発売した事例問題集も併用しました。
基本的には赤本と青本を併用して、集中力1時間が限界だった私でもできる勉強法として、分散学習をベースに設定しました。
復習を青本で通勤と休憩時間に使い(1時間)、予習に赤本を自宅で使って切り分けて(5分〜30分)本番まで持続させました。
具体的な勉強法をお話ししますと、「公認心理師の責務」分野を前の晩に赤本で取り組んだら(予習)、翌日の通勤時には青本で「公認心理師の責務」分野を一問目から解きます。
帰宅後は、残っていた赤本の「公認心理師の責務」を解くか、終わっていたら別の分野に移動してページを進めて行きます。
このやり方のメリットは、赤本で忘れていた問題を青本で補強でき、赤本と青本で重なる過去問を再学習できるので、浸透率が高くなるのです。
「人間の脳は忘れるようにできている」とは言われるように、同じ問題集を見直すと解いたはずなのに随分と忘れていることに気づいて凹むものですが、別の問題集(赤本→青本)に切り替えて再学習すると、新しく学べるような感覚になれて、気持ちの切り替えもしやすくなります。
この勉強法は今回初めて実践しましたが、同じ過去問題集でも、レイアウトや掲載順も異なり、各肢の解説文も異なるので、常に新鮮で、脳への定着率も高くなりました。
第5回公認心理師試験では、問89「単純接触効果」問題のように、違う観点から重要用語を問われるような出題も複数ありました。
解説文を精読して理解を深めておくと、今後の試験で角度を変えて問われても、「2つまでは絞れたけれども、決められない」という問題が少なくなると思います。
青本に載っていない第4回試験分は、赤本で補強できますので、両冊こなすことで、過去問全部をまんべんなくしっかりと吸収できるメリットがあります。
このように、1冊だけではなくて、2冊併用することで、視点を変えて新鮮な気持ちで反復学習を行えるようになります。
予想問題集(模擬)+過去問題集の組み合わせもありますよね。
個人的には、過去問+過去問の方が、近年の社会福祉士試験において、頻出基礎問題を確実に点数を取れることが求められているため、効率が良いように感じています。
学習法の参考にしてみてください。