試験日が刻々と近づいているのに、自分の実力が伸びずに合格できる気がしない。
何度やっても頭に入らないし、合格ラインに到達できる気配を全く感じられない。
このまま勉強を続けていて可能性があるのか。
問題集を変えたほうが良いのじゃないか。
勉強法ももっと合格に適した方法があるのじゃないか。
昨日の記事でも扱いましたが、年末のこの時期に、疑心暗鬼から勉強を進めることが怖くなるという声が毎年のように届きます。
来年を意識せざるを得ないこの時期は何かとストレスが溜まりやすいですよね。
不安がピークに達すると、勉強そのものをストップして、受験を諦めてしまった方が楽なんじゃないかという衝動に駆られる方もいらっしゃるかもしれません。
実際に、私もこれまでの資格試験の受験勉強期にしばしば訪れました。
そんな時こそ、ちょっと待ったタイムです。
ちょっと待ってぇ〜
そんな時にこそお伝えしたいことがあります。脳科学であきらかになっている「累乗の法則」についてです。
ご存じの方もあるかもしれませんが、成績と勉強量には、累乗の法則たるものがあるそうです。皆さんには目標とする点数や偏差値があるでしょう。
その点数に達成した状態を1000とします。そして、毎日2時間勉強し続けていった場合、1週間続けて「1」のことを記憶したとします。2週目にはそれが「2」になったとしましょう。すると3週目まで続けると脳にたまって結果として出るものが「4」になるのです。4週目には「8」に、5週目には「16」6 週目には「32」となってゆきます。
しかし、目標となる1000は程遠いので、多くの方は効果がでないと思い、継続できなくなるのです。「自分はやっぱり駄目だ」「生まれつき自分は馬鹿なんだ」と思って挫折する方も多いようです。しかし、もし、ここで勉強を続けるとどうでしょう。7週目には「64」8週目には「128」9週目には「256」何と10週目には「512」になるのです。さらに11週目には「1024」、12週目には「2048」です。このあたりから、効果は目に見えて現れ出します。ですから、少なくても3カ月は勉強をし続けないと、結果は出ないということなんです。
引用元
「累乗の法則」という例で脳に浸透していくプロセスを解明しているサイトですが、社会福祉士試験の受験勉強においても共通しています。
コツコツと勉強を続けていると、ある瞬間になるとぐっと学力が伸びるのです。
18科目群もある社会福祉士試験の場合、私のギアが入るのは試験直前の10日前くらいだった記憶があります。
私の受験勉強期間は約35日程だったので、実質25日間は、成長している自分を実感することは少なかったです。
本当に実力が伸びているのか不透明なまま立ち向かっていたところもありますが、18科目群中の14科目ぐらいを一通り網羅することが出来た段階で、「分かる」という感覚が増えるようになりました。
復習をしていると、色んな科目で「あれ、この問題は他の科目でも目にしたことがあるぞ」という気付きが際立って行ったのです。
覚える量が多い社会福祉士試験では一朝一夕では目に見えた成長を感じるられる方は少ないと思います。
広く浅くでも、まずはある程度全体像を俯瞰してからでないと、イメージを掴みにくいのです。
その到達点に辿り着くまでが一番忍耐と継続が要されて苦しいのです。
二年間に渡って受験勉強を続けることとなった公認心理師試験においては、一年目に学習したことを再スタートした年始の時点で、半分くらい抜け落ちていた恐怖に苛まれるようになりましたが、何日も繰り返していると、ある時にすっと腑に落ちると言いますか、「分かる」ようになっている瞬間が訪れました。
現時点で本当に実力が伸びているのか不安で仕方がないとしても、みんなが通る道だと思えば気が楽になりませんか。
上記の引用サイトは、高校受験生を対象にしているので、「少なくても三ヶ月の勉強が必要」と言われていますが、社会福祉士試験の場合は、三ヶ月という期間が絶対的ではないので、とにかく残りの時間を我武者羅に全う出来るかが勝利の鍵です。
このまま新年に向けて迷いがあったとしても、続けて行ってください。
明日は今日とは違った気付きがあるかもしれません。