前回
過去問学習に一区切りがついた後、本番直前期までにオススメしたい勉強法としては、本番形式の150問にトライすることです。
中央法規等で実施している公開模擬試験や、市販の模擬問題集もその具体的な方法です。
受験勉強の鉄板として、前年度(第34回)の試験問題を全問チャレンジしてみて、最新の試験傾向をつかむことですが、第35回試験においては、+αの応用力を身につけておく必要性を感じています。
最新の試験は、前年度を踏襲した類似問題が出題される可能性が高いですし、そう言える根拠として、第32回試験から試験委員長と副委員長については同じ試験委員メンバーが続いていたことが後押ししていました。
委員は毎年60名中何名か変更がありますが、第35回試験では大幅な変更が生じているので、試験構成が前年度(第34回)より変更する可能性が高いです。
最近何度も口にしていますが、今年度は合格基準の6割近くに戻すことが想定されるため、出題内容そのものに変化球を入れることで、受験生を困惑させようとすることができるのです。
実際に、今年度実施された第5回公認心理師試験でも、試験製作委員が大幅に変更したことと、前年度よりも合格点を引き下げることを意図したのか、史上最高難易度と言われるようなクセありの出題形式が用意されていました。
参考
模擬問題集に専念できる領域まで到達するのには、相応の学習量が必要になりますが、過去問を解き終えた後には本番を想定した150問全体を解いてみてみることをオススメします。
分野別問題集にも第34回社会福祉士試験や第24回精神保健福祉士試験の出題は複数掲載していますが、バラではなくて、まとまった形式でトライしてみることをオススメします。
試験センターのサイトには本試験が科目別に全問載っているので活用してみてください。
実際に150問を通しで全部解いてみると、これまで分野別で培ってきた勉強法の成果がその場で分かります。
私の場合は、試験の4日前に第23回(前年度)の問題を初めて順に解いてみたところ、共通科目の時点で惨敗だったので、いかに自分の勉強が浅薄だったのかを思い知らされました。
全体の4割くらいしか解けていなかったのです。しかも0点科目1つのおまけつきときました。
ショック療法でしたが、自分の実力を客観視するためには効果がありました。
分野別問題集を解いただけで本番に臨んでしまうと、全体を通してどの程度のレベルがあるのか、自分の実力を本番で発揮できるのかを計測しにくい危険性があることを身をもって知りました。
また、本番形式に慣れるための予行練習にもなりますので、余裕があれば時間を計って取り組んでみてください。
本番ではいかに平常心で臨めるかが掛かってくるので、事前にトレーニングを経験することで、他の受験生よりも心理的にアドバンテージを得られます。
事前に自分の地力を確認するのは怖い作業ですが、現実と向き合うことで絶対合格のために弱点補強に取り組めるメリットがあるので、どうか逃げないでトライしていただきたいです。
分野別で反復学習を徹底した上に、本番形式を一通り解いてみることで、本番で地力を伸ばせると思います。