社会人学生の場合、進路選びの際に、社会福祉士か精神保健福祉士取得コースを選ぶかで悩まれる方はそれなりにいらっしゃると思います。
私の場合は、職に関する産業カウンセラーを受講しようか社会福祉士を目指そうか迷ったものでした。
最初は産業カウンセラーを申し込んだのですが、その後の進路の関係から変更して社会福祉士取得のための大学に進学することになったのです。
そして、今回お話しするのは、臨床心理士を選ぶか、精神保健福祉士を選ぶかで進路を検討されている方のために、参考になる情報です。
臨床心理士か精神保健福祉士で迷っているあなたへ。私が臨床心理士でなく精神保健福祉士を選んだ5つの理由
サイトの筆者は心理学専攻の大学を卒業した後に、そのまま院に進んで臨床心理士取得を目指されるか精神保健福祉士に切り替えるかを検討されたようです。
そして、精神保健福祉士を選ばれたわけですが、その理由を5つにまとめておられます。
私が注目したのは、「求人倍数」と「学費」です。
2014年2月の時点で求人サイト「Indeed.com」で臨床心理士と精神保健福祉士とでそれぞれ検索したところ、
東京では約2.5倍、大阪では約4.3倍精神保健福祉士の方がありました。
それから9年が経ち、「Indeed.com」にて求人数を3年分で比較しました。
近年は公認心理師資格を取得される方や目指される方も増えているので参考に載せています。
2020年3月23日21時時点→2021年3月20日10時時点→2022年3月20日14時時点→2023年3月11日17時時点
臨床心理士 東京 675件→205件→438件→835件
公認心理師 東京 252件→435件→383件→720件
精神保健福祉士 東京 2467件→255件→5603件→25276件
臨床心理士 大阪 309件→101件→345件→705件
公認心理師 大阪 40件→315件→265件→686件
精神保健福祉士 大阪 1714件→101件→4212件→21558件
という結果でした。
ご覧の通り、コロナ禍に入ってから精神保健福祉士と臨床心理士の求人は激減しておりますが、今年に入ってからは特に精神保健福祉士有資格者の需要が激増していることに驚きました。
試験自体も前年度比約700人増え、約5000人の合格者が輩出されています。
上記の数字の内訳は雇用形態や仕事内容もまちまちですが、求人数の多寡というものも進路選びには重要なポイントです。
次に学費についてですが、上記のサイトからの引用になります。
必要時間=大学院2年+試験までの半年の合計2年半
学費=大学院2年間。例えば母校の立命館大学の場合、2年間で211万の学費がかかる。
必要時間=1年間(国家試験を受けるのが翌年1月なので実質9ヶ月)
学費=各養成校によるが100万~150万の間
精神保健福祉士に関しては、一般か短期か、通学か、通信かによって期間や費用は分かれてきます。
また、社会福祉士資格取得後、実務経験有の短期養成機関進学ならば、実習も免除になり、更に費用は抑えられます(私はそのルートでした)。
現在募集中のアンケート「今後目指す資格試験」にも複数書かれていましたが、最近では更なる活躍の場を広げるためと専門性を培うために、社会福祉士取得後に精神保健福祉士取得を志している方が増えているような印象を受けます。
資格取得までにかかる費用と期間、そして卒業後の進路など、総合的に勘案しながら取捨選択したいものですよね。
臨床心理士か精神保健福祉士で迷っているあなたへ。私が臨床心理士でなく精神保健福祉士を選んだ5つの理由のサイトでは、更に臨床心理士と精神保健福祉士を対比した考察が書かれておりますので、興味がある方はぜひご覧ください。
参照他サイト