二日前からTwitter上で「#キャリコン」が連日トレンド入りする程キャリアコンサルタント(通称キャリコン)が話題に上がっています。
先日の記事でも触れましたが、4月末に発売された【週刊東洋経済 2023/4/29-5/6合併特大号(食える資格と検定&副業100)】でも見開き特集が組まれるくらいキャリコン資格が注目されているタイミングで、私も最近受験したばかりですので嬉しく思っていました。
今回、#キャリコンでリサーチしようとしたところ、Twitterで「話題のツイート」として、目に留まったものがありました。
以下の内容です。
キャリコンって合格率が異常に高くて、直近だと学科試験82.2%、実技試験64.6%です。つまり、勉強すれば誰でも受かる。人材紹介業者も、登録すれば誰でもなれるので、実はセブンイレブンの店舗数より多い。キャリアコンサルタントってそのくらいお手軽な仕事なので変な人も多いです。気を付けましょう。
— 安斎 響市 @転職デビル (@AnzaiKyo1) May 5, 2023
発言主について私は著書を拝読しておりませんし、人間性についても存じ上げないので、あくまでもこの内容で気になった点について、今回キャリコン試験を受けたばかりの私が記事に扱ってみました。
まず、第22回キャリコン試験の合格率についてですが、他の国家試験に比べて高めであるのは事実です。
史上最高合格率回でもあったようです。
「勉強すれば誰でも受かる」というという言葉と、「変な人も多い」という締めくくりについてですが、実はこれはキャリコン試験に限った話ではなくて、他の資格試験にも、合格取得者にも共通する言葉なのですよね。
これまでいくつもの資格試験でそのようなワードをネット上で目にしてきました。
例えば、私が絶対ブログで中心に扱っている社会福祉士や精神保健福祉士試験においても、適切な勉強を継続すれば受かりますし、合格登録後に実務を通して、「変わっている方だなぁ」と感じることも一度や二度ではありません。
むしろ、私自身、自分のことを「変な人」と感じることも多々あります。
そもそも何を持って変と感じるかどうかも人によってそれぞれですよね。
私が一番気になったのは、「キャリコンは登録者も多く、お手軽なので変な人も多い」というフレーズです。
2023年5月最新登録者数は累計6万5千名です。
参考までに、2023年3月末時点で公認心理師は約7万名登録しており、その過半数以上が実務経験ルートで合格された多種多様な対人援助職で構成されています。
「6万5千名の方々の中で変な人も多い」という言葉でまとめてしまうのは、これからキャリアコンサルティングを受ける方にとっては注意すべき情報として有益かもしれません。
同時に、取得を目指す方や現役で仕事をされている方にとってはどう受け取られるのかということです。
キャリコンは対人援助職なので、合格しやすいのでお気軽な仕事とひとくくりにされてしまうのは、誤解を招くような表現ではないかと私は感じます。
私も10年以上対人職の現場にいますが、お手軽な仕事であると感じたことは一度たりともありません。
人の人生を良くも悪くも影響を与える立場にいるからです。
確かに、相性が合わない方や、変だと感じられるキャリコンに当たってしまうことで、人生が傾いてしまうようなリスクがあるとも言い換えられます。
そのくらい責任が伴う影響力が大きい立場であるのです。
キャリコンは専門職なので、気軽な気持ちで日々クライエントさんや関係業界の方々とかかわっている方はおられないでしょう。
このTwitter文面だけ私が感じ取ったことなので、発言者のお人柄を知っている方は、異なる受け取り方をされるかもしれません。
真意は別のところにあると言われればそれまでですが、世界中に発信されるTwitterだからこそ、誰もが目にしているという点を留意しなければならないのではないでしょうか。
Twitterではまるでその情報が全てであるかのように受け取られる文面を見かけることがあるかもしれませんが、どこか違和感を覚えることがあったら、直接調べてみたり、閉じてみることをおススメします。
変な人はどの業界にもいますし、変でない人もいる。その真贋を見極めるためには、正しい情報や研ぎ澄まされた直観が要になってきます。
万人に共通する真実が目の前に書かれているとは限りません。
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