梅雨の晴れ間に、私は一人の女性に呼び出されて、ルンルン気分で待ち合わせ場所に向かいました。
「ブログについて直接話したいことがある」と、一通の手紙が送られてきたのです。
OK~~今から向かうね〜〜♪♪
最近はもっぱら、家にやってきた燕の見守り中心生活でしたので、人と人とのふれあいの感覚がなくなりつつあっただけに、胸の高ぶりが止まりませんでした。
↓巣立つ直前のヒナ達。
あっ、み〜つけた!!
一足先に待ち合わせ場所で待機していたその女性は、『福祉教科書 社会福祉士 出る!出る!一問一答』に目を通しているようでした。
理知的な彼女の横顔に見とれながら、高まる胸の鼓動を抑えきれずに、
「久しぶり〜(^^)p」
感動の再会のために仕込んだとっておきのニヤケ顔を注ぐやいなや、
彼女は待ってましたとばかりに、
えっ!?
最近のあなたにはがっかりよ!!
へっ!!?
事態が飲み込めずに、鳩が豆鉄砲を喰ったような顔をしながら彼女の気迫に圧倒されていると、彼女は怒涛のように続けました。
貴方のブログ、毎日楽しみにチェックしてるのに、最近の貴方はちっとも社会福祉士試験の受験対策を教えてくれないじゃない!!
ネタ切れを物語るかのように更新頻度も減っているし、いつになったら本格的に始まるのよ!!私は新カリキュラム初回の試験に人生を賭けているのよ!
アウチ!!
舌鋒鋭い彼女のご指摘に抗うことが出来ない私は、あまりにも痛すぎるその大打撃に、ノックアウト寸前でした。
ですがここでめげたら、私がこれまで保ってきた立場がありません。
私がここに来た理由、それは彼女と分かち合うためなのですから。
形勢逆転とばかりに激高している彼女にアルカイクスマイルのような表情で諭し始めます。
確かに、貴女の言い分は分かるよ。第36回社会福祉士試験が終わってから今日まで具体的な受験対策の話はほとんどしてはいない。
でもね、これはわざとしていないんじゃなくて、「今はあえてしていない」んだよ。
今月までに各社から2024年度試験対策のテキストや問題集が発売するんだ。
毎年対策本が出揃った秋ごろから本腰を入れる受験生の姿が目立ってくるんだ。
だから、このブログも7月以降くらいから受験に関する記事を増やしていこうと練っているんだよ。七夕にはハッピーでほっこりな企画も考えているし。
これだけ真意を明かせば、彼女も分かって手放してくれるだろう。
そして、次の瞬間には分かち合いのハグに変わるはずだ・・・・・・
そんな悠長な言い訳は聞きたくないわ!!
もったいぶって先延ばししなくていいの!!
私は前回不合格になってしまったら、もう次がないのよ。
試験改正する今年こそは絶対合格しなきゃならないの!
この記事を閉じてからにでも、受験対策一本で力を入れてちょうだい!!
・・・・・・
彼女の必死さが痛いほど伝わってくるだけに、次に続く言葉がなかなか見つかりません。
私はここで引いたら一生後悔することになるとばかりに、最後の反駁として渾身の思いを込めて述べました。
確かにこのブログのタイトルは「社会福祉士国家試験今年こそは絶対合格計画」だから、社会福祉士試験に特化しているのは事実だよ。
でもね、1年中勉強法だけを扱うというのも無理があるんだよ。
それにこのブログでは、社会福祉士試験だけではなくて、今では、精神保健福祉士、公認心理師、キャリアコンサルタント国家試験と、幅広い支援職資格試験対策も行っているんだよ。ちょっと今は「待ち組」と思ってくれないかな。
ミクロの視点にとらわれずに、マクロの目線で捉えてもらえたいな^^。
ようやく熱意が伝わったのか、彼女は・・・・・・
貴方の熱い気持ちはよく伝わったわ。
私、ちょっと視野が狭くなっていたわ。
なんとして受からなきゃいけないプレッシャーで、我を見失っていたの。
理解してくれてありがとう。
僕も読者目線の大切さというものを今回再認識させられたよ。
忌憚ない意見を吐露してくれてありがとうね。
本音でぶつかってきてくれた君に今だからこそ言うけれども、いい加減7年前くらいからネタ切れ状態というのもあって、毎日ブログの記事作りに頭を抱えていたんだ。
君のおかげでこうして一つの悲喜劇を作り上げることが出来て、ありがトーマスという気持ちだよ。
第37回試験の年だけに、いいネタになったナって気分になれたよ(笑)
あなたのギャグはいつも寒いのよ!
貴方には話すだけ無駄ね!!!
赤マル福祉とふくし合格ネットさんに頼るからいいわ!
TAKA、アウト〜〜〜
今回のストーリー自体はフィクションですが、原案は以前ある読者の方からいただいたブログへの要望及びお叱りコメントをもとに創作しています。
福祉の現場で対人援助職に就かれている方で、「自分は絶対に正しい」と、正義をかざす人間と分かち合うことがいかに難しいかを経験された方もおられるでしょう。
人間はみんな違うからこそ、時にはぶつかったり、いがみ合うこともあったり、距離を置くこともあったりの繰り返しですが、自分という存在について考えさせられる転機でもあります。
後がなくて、余裕を失われている日々に役立てるよう、自分の道を進もうとされているみなさまのサポーター案内人となれるように、今後もよろしくお願いします。