この絶対合格ブログでは、社会福祉士、精神保健福祉士国家試験を中心に、資格取得を目指す方や、その後活かしたい方のお役に立てるような場を心がけてきました。
資格取得のメリットについて具体例等を踏まえてご紹介させていただきましたが、資格取得を目指す上、または取得後に気をつけた方が良い視点について記事にしました。
参考になれば幸いです。
それは、資格取得で人生を変えたい期待値が高すぎると、「こんなはずではなかった」という後悔や失望感が募り、人生観そのものに悪影響が及んでしまうようになります。
資格を取得するための目的は人それぞれですが、自分自身、または誰かのために、よりより人生を構築したいという点は共通していますよね。
具体的には、転職をして資格のスキルを活かしたいとか、生活を豊かにしたいという思いを持つ方がほとんどだと思われます。
そんな中、「資格を取れば人生逆転できる」という願望が強いほど、
資格を取得するまでに要する費用や時間、労力に対して、得られる対価が少なすぎると感じるほど、
理想と現実のギャップに苦しむ時間が増してしまう可能性が高いです。
資格試験は「合格」という目に見えた結果が得られるように、資格の価値というものを考える時に、「年収」という数値や雇用条件等で、対価や活かし方を判断することになるでしょう。
思い描いていたよりも収入が低かったり、専門職として期待していた役割を与えられないとなると、「こんなはずではなかった」感が増す可能性が高くなります。
現実には、どこかで折り合いをつけて行く必要性を求められるようになるでしょう。
資格取得を目指す際もそうですし、その後も、「合格を目指す意味」や「資格を活かす意義」というものに意識を向け続けると、「結果」や「正解」が欲しくなるものです。
ですが、対人援助職は絶対的な正解や資格を活かした結果を感じにくいような場面の方が多いかもしれません。
私が資格取得の意義や対価を感じられる場面は、目に見えた「収入面」はもちろんですが、人と人とのつながり中で感じられる「感情面」の要素も大きいと思っています。
こう言うと夢も希望も薄れてしまうかもしれませんが、収入面は大幅な昇給や高所得は期待しがたい世界ですので、対人援助職としての関わりの中で生きがい・やりがいを感じられるかどうかが、資格取得の恩恵を感じられる一つの指標になると私は思います。
何をやりがいに感じるのか、なぜこの仕事を選ぶのかの答えは自分の中にあるということです。
資格取得で人生を逆転させたいという思いはどこから生まれるのか、どのようなビジョンなのか、なぜそう思い描けるのか、そもそもの原点を見つめ直すことで、自己理解を深められるきっかけにもつながります。
この自己理解という四文字が案外簡単そうで難しく、自分のことは自分が一番分かっていると思っているようでも、気づいていなかったり、目をそむけていたり、無意識だったりして、思考に偏りが生じていることも往々にして生じます。
ミスマッチや期待と現実のギャップという問題も、自己理解とのズレから生まれていることも多く、資格取得を目指す上で、教養を深めて、視野を広く持てるようになることで、この自己理解にも目が向くようになるメリットがあります。
単に合格という結果や、資格を活かすというプロセスだけを重視するのではなくて、自分がどうなりたいのか、なぜそう思うのかについての自分という人間について理解を進めることで、資格取得の意義や活かし方に気づくことができるかもしれません。