「HSP」というフレーズを耳にされたことがありますでしょうか。
記憶の限りでは、6〜7年前から急速的にこのワードを目にしたり、話題に出る機会が増えたように覚えています。
HSPとは、Highly Sensitive Personの略称で、生まれながら非常に繊細で敏感な気質の持ち主である人のことで、ICDやDSM-5等の診断基準・分類とは異なります。
つまり、疾病や病名とは異なり、人間性であるということです。
1990年代のはじめに繊細な人について研究していたエレイン・アーロン博士によって名付けられ、5人に1人、人口の20%がHSPだと言われています。
ネット上には、HSPを6種類の型に分けて、セルフチェックできるテストや、関連書籍もたくさん出回っているくらい現代社会で認知が広まっています。
芸能人や著名人の中でもHSPと公表されている方々もいらっしゃいます。
対人援助職に携わっていると、「私はHSPだと思います」と吐露される相談者さまと巡り合うのが珍しくはありません。
ネットでの情報や関連書籍を読んでいる中で、対人コミュニケーション等のいきづらさにつまずいている要因として、HSPが起因しているのだと察知されるようです。
私自身も、HSP気質だと感じることは多々あります。
特に対人面において、人一倍気づこと、想像することのセンサーが敏感で、一人になった後にクタクタになってしまうことが日常的に訪れます。
自分とは対照的に、人からどう思われるかをいとわずに、自信を持ってバリバリ生きている方と接すると、自分は図太い神経はいつまでたっても持てないと気付かされます。
そんな私ですが、こと資格試験勉強においては、HSP気質であることはプラスに運ぶ要素が高いと感じています。
先日の記事でも触れましたが、不合格という「最悪の未来」を想像してしまうようなところからも、回避するために現状維持に留まらず、己を高めようとする意識が強いからです。
細かいことに気づくということは、事前学習時もそうですし、本番でも正誤の判別をしやすくなるという点も大きいです。
人一倍受験勉強の道中は、凹ぶような出来事は多いかもしれませんが、反動的に成長できる力も強いのです。
凹みやすく、自信を持ちづらい人間ほど、資格試験は点数や正答率という目に見えた形で結果が現れやすいので、挑戦するメリットは大きいと思います。
HSP気質と感じていてデメリットだと思っていても、資格試験はアドバンテージがあるので、挑戦する価値はありますよ。