私が社会福祉士試験に合格した直後の話ですが、リアルタイムの世界で無料相談活動を行っていた時期がありました。
この絶対合格ブログが生誕して間もない頃のことです。
今から12年前、2012年のちょうど秋の時期だった記憶があります。
12月から社会福祉士として初めての仕事に就く直前で、時間をもてあましていたのもあって、何か新しいアクションを起こすことに意識を向けていました。
当時はFACEBOOKが主流になっていたのもあって、学生時代に関りがあった人間の名前を入力してリサーチしていました。
続々と昔関りがあった人間が見つかったものの、既に家庭を持っていたり、リア充生活を目の当たりにするような写真や文章が目に飛び込んできて、「自分が進んできた道は正しかったのだろうか」と更に孤独が深まって勝手に凹んでいたりしました。
しかし、好奇心が後押ししたのもあり、そこで止まらずに、昔仲が良かったけれども離れ離れになって連絡先を知らない旧友や、恩師のページを見つけることができたので、手当たり次第メッセージを送って半分以上の方から返信をもらうことができました。
懐かしさがこみ上げてくると同時に、今何をやっているのかという話題になり、何人かとはその勢いのまま実際に会う流れに至ったりしました。
いざ再会を果たすと、外見は年齢相応に変わっているものの、過去の自分に戻ったような感覚に浸れました。
現実の彼らは前を向いて今を生きており、それぞれの夢や未来に向けて前進している姿を知って、私もこれまでの経験を活かして社会とのつながりを作りたいという気持ちが固まりました。
そこで私は、絶対合格ブログを更新しているのと並行して、当時は恋愛が上手くいかない方々の無料悩み相談活動を行っていたのですが、ひょんなことから一人の相談者様と実際に会うことになりました。
それまでに10年以上活動を続けていて、オンラインでやり取りをしてきましたが、オフ会以外のサシで実際に会ったことがある相談者様は片手で数えるくらいしかありません。
当時都内に住んでいた私でしたが、その方も都内在勤の二歳年上の男性で、いつもうまくいかない片思いに悩まれていたのですが、この時の私は「実際に会って話を聴いてみたい」という欲求が高ぶっていて、そのまま相手にオファーを出したところ快諾して翌日には有楽町の喫茶店で合流することになりました。
「レンタルなにもしない人」のように、ただひたすら相手の話に耳を傾けるだけの取り組みで、飲食代も割り勘で、謝金は一切もらわずに、3時間くらいうまくいかない片思いの悩みを聴き続けました。
正直、別れた後は疲労感がありましたが、私は人の悩みを聴かせていただくことが苦ではなくて、役に立ちたいという欲を持っている自分に改めて気づかされることになりました。
それから三か月後には初のオフ会を開いてピアカウンセリングを5回以上続ける等して、あらゆる男女の心の襞に触れられる場を設けてきました。
そのような経験が社会福祉士になった今でも活かされています。
なぜ当時の記憶を思い出して文章化したかと言えば、一見無意味なように思えるような経験でも、後になって貴重な出来事だったと振り返れているからです。
仮に自分の居場所や生きる目的が定まっていなくても、心から欲している何かやサインに気づいていたら、蓋をしたり目を背けずに、何かしらの行動に移してみてください。
すぐには結果は得られないかもしれませんが、そういう時期に体験できたものは後々になって血肉となり、財産になり得るような出逢いにつながるかもしれません。