社会福祉士・精神保健福祉士本試験まで残された時間は、三ヶ月を切りましたが、この時期になると、
「自分の勉強法、使用テキストを変えた方が良いのだろうか」
という疑念が湧いてくる方もいらっしゃるかもしれません。
ネット上の社会福祉士試験コミュニティや受験生掲示板を見ることで、
受験生達は、自分とは違う問題集・基本書を使っていて、そっちの方が評判も良いし、今なら変更しても間に合うのではないか。
という迷いと焦りが生じてくるかもししれません。
追い打ちをかけるかのように、今年度試験は新カリキュラム初の出題となるため、未知状態が不安を掻き立てて、「正しい問題集を一つ選べ式」になりたくなるお気持ちも分かります。
本試験まで2か月以上あるこのタイミングならば、使用テキストを変えて再スタートを切っても時間的にはまだ間に合いますが、よほどの理由がない限り、これまで自分が信じて使い続けてきたテキストを最後まで貫くことをオススメします。
そもそも、自分が使っている基本書や問題集を他者が高評価しているところを見て、不安になるのは誰しも経験があるでしょう。
様々な憶測が脳をよぎるからです。
「あの問題集の方が、合格に近づくような内容やテクニックが書かれているのではないか」
という仮説を立てると、今の自分の使用テキストが間違っているかのような錯覚にも陥るでしょう。
仮にそのテキストに切り替えたからと言って、ご自身の合格力がアップするとは限りません。
一般的に売り上げが良くて、評価が高いテキストだからと言って、それを使ったこと=合格保証につながるとは限らないのです。
どの基本書や問題集も、筆者や製作者によってレイアウトや説明文が異なるのは当然ですが、書いてある内容や重点にそれほど差異はありません。
評判ではなくて、自分にとって使いやすいか、最後までやりぬき通せるかが一番肝心になってくるのです。
みなさんが今使っているテキスト・問題集を選んだのには、それなりの理由があったはずです。
ここまで使い続けてこられたのも、信用するに値する何かがあるからでしょう。
使用テキストを長く使っていて苦痛であったり、長い間レイアウトが受け付けられない場合以外は、今使っている物を使い続けてみませんか。
どうしても、一冊だけの問題集では不安がある場合、時間に余裕があることが前提ですが、問題集を変えるという方法ではなくて、問題集を1冊増やすという方法をオススメしています。
会社が異なる過去問題集等を2刀流にして、より定着度を深めることができます。
製作者によって、解答の解釈の視点が異なっていることもあるので、多角的な視点で学習することができます。
現に私はその方法で公認心理師や国家資格キャリアコンサルタント試験を突破しました。
今はアプリでの問題集も多数存在しますので、アプリ問題集+過去問題集もオススメです。
移動中はアプリ、机で勉強する場面では問題集等と切り替えることができます。
試験会場では、実に様々なテキストを最終確認している受験生の姿が目に入ると思います。
たとえ新カリキュラムに変わっても、問題の本質が大幅に変更するということはありません。
いきなり前年度(第36回)試験から出題内容も合格点もがらりと変えてしまったら、試験の在り方が疑われて、以前生じた100回を超える回や、80点以下だった第25回試験時のような反動が生じるからです。
みなさんは相棒になっているそのテキストを信じて最後まで共に臨めば、実力を発揮できるはずです。