12月も半ばに入ったこのタイミングで、改めて私が受験時に実践した社会福祉士国家試験対策学習法を要約して紹介します。
社会福祉士試験勉強を12月中旬から始めたスロースターターな私ですが、これから勉強を始められる方に向けての短期間絶対合格の体験談です。
前置きとして、私の勉強法が万人に通用するとは想定しておりませんが、勉強法について悩まれていたり、模索されている方に参考になればという思いで発信しています。
結論から申し上げると、
「4年分(600問)以上の過去問を全科目最低5周以上反復学習すること、かつ一問一答式で進めて行く」
というものです。
第29回試験までは「最低3周」と設定していましたが、第30回と第34回試験で、6割以上の基準点超の歴史が刻まれたため、7割(100点)超を目指すためには5周以上を推奨しています。
近年は90点水準が続いていますが、新カリキュラム第一回目試験で6割超えになる可能性があるため(未知数)、試験日直前まで可能な限りの反復学習をお勧めしたいところです。
第37回試験は36回試験リベンジ受験生が地力を固めて再チャレンジされること、そして新カリキュラム初の回ということで、記念受験組が減って、事前準備を整えてくる受験生が増えることが想定されます。
試験は異なりますが、受験者数が年々増加傾向にある今年度の宅地建物取引士国家試験は、相対評価で合格点が過去最高水準となった上で合格率も高かったので、受験生全体の出来具合が高かったことがうかがえました。
何が言いたいのかといいますと、並の勉強で臨むのは厳しいかもしれないということです。
12月に入ってからの本腰勉強についても、質と量が伴った学習法に重点を置けるために、展開しています。
過去10年以上試験傾向を見てきた感覚からも、過去問を丸暗記したような勉強法だけでは6割以上得点は難しく、やはり100点を想定した学習量が必要になります。
社会福祉士や精神保健福祉士国家試験の場合は、宅地建物取引士試験とは異なり、五肢択一または択二式ですので、勘や運に頼って得点率を高めるような戦法も難しいです。
冒頭でなぜ5周勉強を推奨したかというと、反復学習が効果的だからです。
反復学習は、繰り返せば繰り返すほど効果は上がります。
何度も何度も繰り返すことで、ある時に点と点が結びついてわかるようになる感覚は学習の醍醐味でもあります。
精神保健福祉士試験専門科目でも、このやり方が共通するのは実証済みです。
分からない部分をテキストや教科書等で補強し、確実に正しい型をインプットすることが絶対合格の鉄則です。
絶対合格ブログと定期的にコラボレーションを行っている赤マル福祉の合格サポートの中心になっているのも、「過去問トレーニング」です。
「過去問トレーニング」が教材として使用する過去問は7ヶ年分になり、これまで9回の国家試験受験においてこのような方法で学習した多くの受講生さんが、合格基準点を上回る70%程度かそれ以上の得点を取り合格を果たしているという実績があります。
つまり、過去問学習の重要性は毎年のように効果が高いことが実証されています。
私が受験当時は、分野別(科目別)に作られている問題集をチョイスしました。
問題集によって合格点の大差が開くということはありませんが、掲載数(問題の総数)と直感から使いやすいかどうかを基準に選ばれることをお勧めします。
どの分野から開始するか、どんな順番で進めて行くかには普遍性はありませんが、学習開始の時期は、出題範囲を万遍なく同時進行(1日に全科目行う方法)する方法だと、理解しがたい科目につまづくと、全体のモチベーションが落ちてしまったり、1科目ごとの理解が浅薄になってしまう可能性があります。
そこで、まずは一つの科目を徹底的にマスターしてみることで、学習が起動に乗りやすくなるメリットがあります。
精神保健福祉士・社会福祉士試験の場合、その科目で学んだ項目が、別の科目にも登場することがしばしばあります。
「これは以前出てきたな」と、過去の学習と重ねることができれば、理解度も深まります。
その段階に進むまではには時間がかかりますが、継続することである時からぐっと進捗が良くなるのは、そのようなカラクリがあります。
苦手な科目(ざっと見て難しそうな科目)から入るか、解きやすそう科目(事例が多い専門科目等)から入るか、自分が取り組みやすいやり方で良いでしょう。
私はとっつきやすい専門科目「相談援助分野」から入りました。
ねらいとしては、本試験に苦手意識を減らすためと、得点源にするためでした。
ここまで、量の大切さについてまとめましたが、残された時間でただ闇雲に過去問を丸暗記しただけでは第37回社会福祉士試験に合格することは難しいでしょう。
過去10年以上をさかのぼっても、過去問と全く同じ出題は考えにくく、違う角度から問われたり、不正解の解答が形を変えて出題される可能性も存在します。
そのため、正答も誤答も、ただ単に印字された文章を丸暗記するのではなくて、なぜそうなるのかを体系的に理解する必要性があります。
量だけではなくて、勉強の「質」を意識することです。
なぜ一問一答式の勉強方法が肝心なのか、近年の国家試験に打ち勝つためには何が必要なのか、いずれまた記事に扱いたいと思います。
続く