2024年もカウントダウンを切りましたね。
この年末だからこそ強調しますが、社会福祉士や精神保健福祉士を目指したことは間違っていないということです。
逆説的な見方をすると、資格取得のメリットは薄いとか、費用対効果が低いと揶揄される場面もあるからです。
十人十色の事情があって、これらの資格取得を目指されたと思われますが、今の段階では実務上ではメリットを感じにくい状況の方もおられるかもしれないと思い、記事にしました。
なぜそう言えるのか一つ目の理由として、お金と職域の拡大です。
この点は私が言わずとも、みなさん自身が十分に承知の上で、取得後の利益をモチベーションに変えていることだと思います。
リアルの話をすると、私の身近にいた無資格者のO君は、手取りで月収17万円程の正社員福祉職員でしたが、一年経っても二年経っても一向に昇給がもらえず、給料も上がらず状態でした。賞与も0.5か月分程しか出ずだったようです。
一念発起して社会福祉士資格を取得後に、別の社会福祉法人に正職員入職することとなり、一年目は月収24万円からのスタートとなりました(賞与数か月分有)。
この額を多いと捉えるか割に合わないと捉えるかは、それぞれの立場や前職によって異なると思いますが、O君の場合は、有資格が理由で数万円も上がったという点と、昇給や資格手当がはっきりと出されるという点から意義を体感しているようです。
C君は大卒後、福祉業界に足を運んだ後に、専門性を高めるために働きながら通信制の学校で社会福祉士資格を短期取得し、見る見るうちに出世して執行役員に就任しています。
Fさんは60歳を過ぎてから福祉の魅力と奥深さに関心が高まり、社会福祉士取得後スクールソーシャルワーカーとして転職することとなり、手取りは2万円程の差らしいですが、活き活きと働いています。
たとえ数万円の差だとしても、資格取得によって給与面や職域が広がるのならば、取得に投資する価値を感じやすいのではないでしょうか。
二つ目は、自分を支えてくれる羅針盤になるからです。
この業界、自分を見失いそうになることが幾度となく押し寄せてきやすいです。
たとえ、職歴が積み重ねて行こうとも、むしろ長くなればなるほど、自分らしさとか、公平感とか、そういう感覚がマヒしてくるかもしれません。
なぜならば、声の大きい人の意見、役職や職歴が長い人間の声が通りやすかったり、常識だと思っていたものがいとも容易く非常識に転換されてしまうことが往々にして生じるからです。
多職種や、職歴やバックボーンが異なる人間達の集合体では、時にそれまでに通用していた常識が通用せずに、自分が外れている人間だと違和感を覚える瞬間が訪れるかもしれません。
また、会社の利益第一にシフトすることで、援助職の基本を見失ってしまい、対象者を傷つけてしまうようなケースも起き得ます。
経験則や勢いだけで対人援助を進めていると、ある時取り返しがつかないような事態や悪影響を及ばしてしまうなんてことは珍しくはありません。
そうなる前に、自分を客観視して軌道修正できれば良いのですが、自分の行いが正しいと信じて止まない人間にとっては、聞く耳を持ってもらえないようなことも。
そんな時に、社会福祉士や精神保健福祉士受験勉強で培った職業倫理や数々の知識を根拠に、自分の振る舞いや支援方針を再認識し、進むべき道を見つめなおすことができるようになります。
力の使い方、その影響力を自覚しながら仕事を続けられれば、大きく横に逸れることは避けられます。
周囲の違和感を覚える他人は変えられなくても、自分自身を立て直すことはいつでも可能です。
業界だけの枠に留まらず、これから変化の連続でアップデートが常に求められている現代社会においても、社会福祉士や精神保健福祉士試験勉強で広い視野が培えるように、学びの習慣が日常に役立てます。
2025年は、みなさんが活躍する一年になりますように。
このまま受験勉強を突き進んで行かれたら具現化が近づきます。