第37回社会福祉士国家試験の合格点は2年連続6割ラインから一気に下がり、5割弱に設定されました。
これは推測ですが、第38回社会福祉士国家試験の合格ラインは合格率60%程度の合格点になる可能性が考えられます。
前回のような過去問ベースでは6割得点以上が取りにくい出題形式から、第36回試験以前のような得点が上がりやすいような内容に戻すのではないかと推測しています。
そんな折に、「合格まであと数点」だった方にとってみれば、非情な現実を突きつけられてから、気持ちの整理をつけるのにそれなりの時間がかかることが想定されますし、今すぐ勉強を開始しなければ次年度の試験に合格できないというわけではありません。
ここから先の記事は、「今から勉強を開始したい」という気持ちが定まった方向けになります。
個人差はありますが、「今年こそは絶対合格」をスローガンに新しい一歩を踏み出された場合に、いきなりぶつかる壁があります。
それは、
このままの勉強法で貫くべきか、それとも別の問題集や通信教育等を選んだほうが良いのかという二択です。
要するに、前年度の勉強法から新しい勉強法に変える、もしくは追加した方が良いかという悩みですね。
この回答については、個人の勉強法はまちまちで、向き不向きもあるので、一概に言いづらい要素があります。
一つ目に、参考書の精読(インプット)問題集中心勉強法ではなかった方については、問題集(アウトプット)をベースとした反復学習を推奨します。
私の実体験として、過去問を一切手をつけずに、予想問題集中心で一年目の試験に挑んだ公認心理師試験に、あと数点不合格になった苦い思い出があります。
二年目からは過去問中心勉強法に切り替えて、リベンジ受験に成功できました。
今の段階のリスタート勉強法は前年度の勉強範囲をおさらいすることをお勧めしています。
合格点まであと数点ということは、限りなく合格点に近い位置にいるわけで、新しい知識をインプットすることでより合格点が向上するように思えますが、その前に、「合格達成に必要な基礎力(地盤)」を確実に固めることが肝心なのです。
基礎力が蓄積されていれば、本番でどんな問題が待ち構えていても勝利できる絶対合格力を身につけていることになります。
更に継続学習の恩恵として、「自己効力感」を培えるという要素があります。
これは学習の連続によってしか得ることができない感覚で、本試験で窮地に立たされた場面や、二つのうち一つに絞りきれない等、「直観が求められる時」に発揮されます。
最後に最後に勝利するのは、自分の選択に自信を持って前に進めた者です。
1日5分でも、7日続けば35分になり、12日続けられれば1時間を超える学習量となります。
繰り返しによって知識が定着し、更に勉強に耐えられる時間も増えて行くメリットがあります。
リベンジ受験の場合は、ゼロからのスタートではないアドバンテージがありますので、また勉強を再開することになっても、過去の蓄積のおかげで勉強が捗るというメリットもどこかで感じられるはずです。
全ての努力は無駄ではなかったと実感できたら、次はあなた様のターンです。
3月中旬に撮影した寒桜とメジロ。
