社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

第37回社会福祉士試験を分析して、過去問学習の正しい取り組み方をまとめました。

 

第37回社会福祉士試験、第27回精神保健福祉士試験(共通科目)を振り返ると、「過去問では太刀打ちできなかった」という声が圧倒的に多かったですが、令和7年度試験を目指す方にとっては、どのような学習法を選べば良いのか迷われている方もおられるのではないかと思って記事にしました。

 

 

第38回試験対策を考察する上で、第37回社会福祉士試験を分析した赤マル福祉の講評を元にしたいと思います。

 

 

 

赤マル福祉の第37回社会福祉士試験合格発表後分析から見る出題傾向は

 

◆全体の講評

 

今回の出題内容につきましては、正解の選択肢を見つけることが難しい問題が例年よりも多かったのも事実ですが、過去問学習を通し、明らかに誤りである選択肢を減らすなど、少しでも正解に近づくための努力をしたかが試される出題も見られました。


 また、確実に正解できる問題からも出題されており、ここで点数を取ることが合格する上で必要不可欠です。過去問学習をベースとした上で、関連する内容についても理解を深めていくことが必要、といえる出題内容でした。

 

 

 

【リンク元】

fukushi.akamaru.jp

 

 

赤マル福祉の過去11年分試験分析の結論としても、「過去問学習の重要性は例年共通している」という点が共鳴しています。

 

 

なぜ過去問中心勉強法を進めているのに合格できないのか

 

このような指摘をしたくなる方もおられるかもしれませんが、私なりに分析したことをまとめました。

 

残念な考え方

 

・元々頭が悪いから(学歴が低い、偏差値が低かった)

・福祉職に就いていなくて、実務経験がないから

・複数の問題集をこなさなかったから

・模擬試験を受けなかったから

 

 

令和二年度からの過去問学習で必要な取り組み方

 

・過去問の答えを丸暗記するだけではなくて、「なぜ、そのような答えになるのか」の理由を説明できるようになるまでしっかりと覚えること

・復習を徹底的に行うこと

・余裕があれば一冊だけではなくて、アプリ、WEBサイトを含めて別の過去問を用意して複数の視点から解いてみること

 

 

この3点が要になってくると思います。

 

極論、過去問を使い回しても、合格基準で6割を上回ることが適わなかったとしても、第37回試験のように、難易度補正によって、合格できる可能性は大いにあります。

 

出題構成を見ても、過去問ベースの基礎的問題をもれなく解ければ、5割以上得点は可能な構成となっていました。

 

参考書に載っている細かい項目まで隅々まで覚える必要性があるということではありません。


知識だけを求める出題形式から、解ける問題を見抜けてこぼさない洞察力と判断力、正確性が問われていると言えます。

 

一度も見たことがないような新出問題や参考書に載っているようなほとんどの人が手をつけなかったような項目(未知な問題)が本番で出題された際に、いかに視点を切り替えられるか、解ける問題にシフトできるのかで合否が分かれていると言っても過言でありません。

 

これはどんな回でも共通していますが、試験終了後の自己採点で問題を見直してみて、「ちゃんと見れば解けていた」と振り返る方が多いので、本番動揺しない平常心のメンタルが重要であるかを物語っています。


本試験で自信を持って解答できるという行動にたどり着くためには、反復復習をこなして脳に定着させるという地道な作業が欠かせません。

 

一回解いたらもう復習はしないで次に進むというのは「わかったつもり」であって、脳は忘れるようにできているという原理に目を背けるのはあまりにもリスクが高いです。

 

www.zettaigoukaku.com

 

 

「東大」シリーズでベストセラーを生み出し続けている西岡壱誠さんは、高校三年時の偏差値が35で、いじめられっこ、落ちこぼれでした。


一念発起して2浪した末、東京大学経済学部への合格を果たされましたが、成績が伸び悩んだスランプの時期に「なぜ」を意識するようになって、ぐっと吸収率が良くなって、勉強が楽しくなったというエピソードがあります。


ただ単に参考書や問題集に羅列している文字を暗記しようとするだけではなくて、日常生活に絡めて「なぜ」を意識するようにすると、実生活とリンクして物事を考えられるようになる習慣が身につくというメリットがあります(福祉新聞等を読んで社会情勢に目を通す利点もそこにあります)。

 

福祉は対人援助職なので、絶対的な答えというものが存在しませんが、受験勉強から「なぜ」を問題意識として持ち続けていることで、自分の視点と正しい知識を応用させて目の前の課題や支援に活かせるよう礎になり得ます。

 

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第24回試験からは、「正しいもの(適切なもの)を一つ選ぶ形式」にシフトしました。


第38回試験以降も恐らくその流れが考えられます。



正しい型を選ばせる出題ならば、問題製作者側からしても、根拠をはっきりと用意しておけば不適切問題を回避できますし、誤った選択肢を自由自在に作りやすいですからね。


今後も過去問勉強法の重要性は定期的に紹介して行きます。