資格ソムリエとして知られている林雄次氏が40代・50代のビジネスパーソンが注意すべき「とっても昇進や転職に役立たない資格」についてトップ10を評していましたが、9位に国家資格キャリアコンサルタント(以下キャリコン)をインされていました。
国家資格キャリアコンサルタントがまさかの9位…では1位は? 役に立たない“落とし穴”資格ランキングを公開する | 文春オンライン
まさかの9位と書かれていましたが、そもそもキャリコンは稼げる資格としての代名詞ではなくて、むしろ維持費もかかる上で見合った報酬を得にくいと評されていました。
林氏は以下のように理由を語っています。
「キャリアコンサルタントの認知や活動の場の広がりが十分でなく、彼らを生かし切れる土壌になっていないのです。ハローワークや大学、企業でキャリコンを置いていますが、非正規雇用が多い。十分お金に結びつけられている人をあまり聞きません」
この言葉は的を射ているところがあり、確かにキャリコン有資格者であっても、キャリコン必須の仕事で正規雇用かつ高報酬というケースは多くはありません。
5年毎の更新で、講習費用を加えても約10万円かかりますので、更新せずにそのまま登録をなくされる方も多いです。
ただ、必ずしもキャリコンが稼げない資格なのかと言うと、これは本当にケースバイケースで、一概に言えないところもあります。
私の知人にもいらっしゃいますが、月収50万以上独立して稼いでおられる方もいらっしゃいます。
また、本業ではなくて副業として、スキマ時間や休日に実績を重ねている方もいます。
ある方は、副業キャリコンのみで月10万円近く利益を上げていたので、可能性を感じさせられました。
そもそもキャリコンのみならず、どんな資格でも絶対的な稼ぎが保証されているものはないですよね。
例えば社会福祉士や精神保健福祉士においても、正規職員としての募集は要キャリコン資格よりは多いように感じますが、稼げるかどうかという面では、YESとはいい難いのではないでしょうか。
更に、対価が労働に見合っているかどうかという面においても、割に合わないと感じられる方も少ないかもしれません。
個人的な意見としては、キャリコン+他資格を組み合わせることで、仕事の幅が広がったり、支援力がアップできる効果を体験からも感じ取っています。
資格手当が加算されば理想的ですが、私の場合はそうではなくて社会福祉士として業務を行う中で、キャリコンを取得できたことでキャリコン業務が増えて、更に上位の2級技能士受験へとつながりました。
収入に直結したわけではありませんが、仕事のやりがいやモチベーションにも影響があったので、受験して損ではありませんでした。
資格取得の動機や活かし方は人それぞれですが、稼げないからという理由で割り切るのも一手ですが、色んな角度から見てみることで思わぬ発見や価値を見いだせるかもしれません。