福祉業界に20年弱身を投じている私が日々感じている怖さの一つとして、「見て見ぬふり」が挙げられます。
この業界に携わっている方ならば、身にしみて感じた経験がおありかもしれません。
「向き合う恐怖」とは対照的な言葉です。
感受性豊かで多感な方ほど、色々な面に気づきやすい世界です。
向き合う怖さについては、問題把握をして、このまま放置されていたら、ますます不幸になるのが目に見えているからと、先回りして転ばないように支援策を実行される職員もいました。
または自分で全部抱え込もうとするほど、共依存関係が生まれ、チームワークの輪が崩れて自分も相手も不幸になってしまう結末も多々目にしてきました。
支援の場は、最初から最後まで一貫して責任を持って向き合えるわけではありません。
力量不足によるものや、支援者にとって都合が悪くなったということで、手を引いたり、利害関係のため方針を180度転換することで、相手の人生を振り回してしまうリスクがあります。
職員からすれば、数あるケースの一人かもしれませんが、その一人は今後の人生に影響が及んでしまい、心に傷を負ってしまうことになる実例も見てきました。

話は冒頭に戻りますが、見てみぬふりがなぜ怖いのかという点ですが、無関心が重なることで、問題がどんどん積み重なり、ある時取り返しがつかないくらいの重大事件が発生する可能性があるからです。
医療現場で、「スノーボール」理論と言って、転がる雪玉が徐々に大きくなるように例えた事故モデルがありますが、見て見ぬふりと無関心の成り果てに、甚大なダメージや出来事が生じるケースも珍しくないことを身をもって経験しました。
一例を取ると、初期から言動の危険性を察知して対処法について頭を悩ませていた20代男性利用者がいましたが、あまりにも奇異な行動が頻発するために、上層部の判断は「放置しておけば良い」という見解に変わりました。
ところが、相手にしなければしないほどより行動が過激化して行き、しまいには大事を起こして警察沙汰になった事件もありました。
おかしいと思っていても、周りの空気を阻害することになるから口に出せない、指摘することで闇に入り込んでしまうようで、フォローをする自信がないから目をそむけてしまう。
見て見ぬふりを続ければ、周囲との均衡を保てるような気持ちになれるかもしれませんが、見渡すと必ずSOSを発信している人間が存在します。
それは、クライエント本人でもあり、その様子を長い間見ていて不安を覚えている周囲の職員や利用者等かもしれません。
福祉業界で長く健全に生き抜いていくためには、見て見ぬふりも必要ですし、私もそうする場面が多々あります。
問題は、見て見ぬふりをしても良い場面と、看過してはいけない場面の判別がしっかりと取れているかどうかにかかると思います。
その心がけはクライエントだけに留まらず、自分自身の心にも置き換えられると思います。
自分の本心を見て見ぬふりすることで、平然を装って日々を過ごしていても、いつの日にか無理がたたって、均衡を保てなくなる日が訪れるかもしれません。
今置かれている世界が全てではない、まずそう気づくことができるかどうかで、その後の選択肢が増えると思います。
このままではいけないというSOSを感じ取っていたら、ぜひ周りに目を向けて、行動に移してみてください。そしてためらわずに、第三者に頼ってみてください。
早ければ早いほど、まだ間に合います。
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