社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

第38回社会福祉士国家試験、選択肢を見ただけで正答を導き出す視点について。

 

社会福祉士・精神保健福祉士本試験までカウントダウンを切った今、過去問の傾向をベースに本試験で通用できるテクニックやアドバイスを、紹介していきます。

 

数日前に上げた事例問題の「消去法」記事が好評だったため、第二弾になります。

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社会福祉士・精神保健福祉士試験は長期戦が想定されており、一問の解答目安は約1分30秒というわずかな時間になっています。

 


初見問題や一つに絞りきれない問題に出くわした時、選択肢を比較するだけで、解けてしまう視点から窮地を脱することができるかもしれません。



事前知識が薄くとも、出題者の意図をくみ取ることが出来て、正誤の表現を選別できれば、正解を導き出せる問題もあるのです。

 



過去6年分の社会福祉士国家試験における5肢をピックアップして分析していきます。

 

 

 

第32回社会福祉士試験より

 

「〇〇できる」が正答に。

 

権利擁護と成年後見制度

 

問題 80 成年後見制度に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

 

1 子が自分を成年後見人候補者として,親に対する後見開始の審判を申し立てた後,家庭裁判所から第三者を成年後見人とする意向が示された場合,審判前であれば,家庭裁判所の許可がなくても,その子は申立てを取り下げることができる。
2 財産上の利益を不当に得る目的での取引の被害を受けるおそれのある高齢者について,被害を防止するため,市町村長はその高齢者のために後見開始の審判の請求をすることができる。
3 成年被後見人である責任無能力者が他人に損害を加えた場合,その者の成年後見人は,法定の監督義務者に準ずるような場合であっても,被害者に対する損害賠償責任を負わない。
4 判断能力が低下した状況で自己所有の土地を安価で売却してしまった高齢者のため,その後に後見開始の審判を申し立てて成年後見人が選任された場合,行為能力の制限を理由に,その成年後見人はこの土地の売買契約を取り消すことができる。
5 浪費者が有する財産を保全するため,保佐開始の審判を経て保佐人を付することができる。

 

正解2

 

 

児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度

 

 

問題 142 児童相談所の設置及び業務に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

 

1 都道府県及び政令指定都市・中核市は,児童相談所を設置しなければならない。
2 児童相談所長が行う一時保護は,保護者の同意なく 1 か月を超えてはならない。
3 児童相談所長は,児童本人の意に反して一時保護を行うことはできない。
4 児童相談所長は,児童等の親権者に係る民法の規定による親権喪失の審判の請求を行うことができる。
5 管理栄養士の配置又はこれに準ずる措置を行うものとする。

 

正解4

 

※「請求をすることができる」系が2連続正解でした。

 

 

更生保護制度

 

問題 148 更生緊急保護に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。


1 対象となる者からの申出がない場合は職権で行うことができる。
2 対象となる者に仮釈放中の者を含む。
3 対象となる者が刑事上の手続又は保護処分による身体の拘束を解かれた後 2 年を超えない範囲内において行われる。
4 刑事施設の長又は検察官がその必要があると認めたときに限って行われる。
5 更生保護事業を営む者に委託して行うことができる

 

正解5

 

 


他には、


拒絶・否定系フレーズ 「~してはいけない

断言・限定フレーズ 「必ず(絶対)~である」「〜してください

責任放棄・他力本願フレーズ 「任せる


これらのフレーズも、不正解率が高いです。

 

 

人体の構造と機能及び疾病

 

問題 7 近年のリハビリテーションに関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。


1 がんは,リハビリテーションの対象とはならない。
2 内部障害は,リハビリテーションの対象とはならない。
3 脳卒中のリハビリテーションは,急性期,回復期,生活期(維持期)に分けられる。
4 リハビリテーションは,機能回復訓練に限定される。
5 リハビリテーションを担う職種には,言語聴覚士は含まれない。

 

正解3

 

 

相談援助の理論と方法

 

問題 105 事例を読んで,エイズ治療拠点病院のL医療ソーシャルワーカーの,この段階における応答として,適切なものを 2 つ選びなさい。


〔事 例〕
3 か月前にエイズ脳症でパートナーのMさんを看取ったAさん(50 歳)が,L医療ソーシャルワーカーの下を訪れた。L医療ソーシャルワーカーは,「もう生きていけない」と悲しんでいたAさんを,Mさんの他界後も支援してきた。この日,面接室でAさんは,「Mが亡くなってからは毎日Mのことを思い出して泣き,しばらくは夢を見ているようでした。今も悲しい気持ちに変わりありませんが,最近現実を直視できるようになってきました。これからは,一人で暮らしていけると思います」と話した。


1 「よくMさんを支え続けていらっしゃいましたね」
2 「お一人で生活していけるというお気持ちは,きっと一時的なものですね
3 「面接室でお目に掛かることもこの先ないかと思うとお別れが寂しいですね
4 「今後のことで相談が必要となるようなことがありましたらご連絡ください」
5 「パートナーと死別した方のグループに入会しましょう

 

正解1と4

 

 

ちなみに、この点は社会福祉士国家試験だけではなくて、大学入試の現代文や、公認心理師試験、精神保健福祉士試験においても共通しています。

 

私自身が社会福祉士試験の後に受験した精神保健福祉士試験やメンタルヘルス・マネジメント検定において、時間短縮のために事例文に目を通さずに、選択肢同士で比較して解答を導き出すという方法を選んで正解が重なった経験もあります。

 

 

第33回社会福祉士試験より

 

次の出題は、情に訴えつつ、誰が誰にして明確な責任を追及できるのか、負う必要があるのかを理解しておくことが着眼点になっています。

 

 

問題 80 事例を読んで,関係当事者の民事責任に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。


〔事 例〕
Y社会福祉法人が設置したグループホーム内で,利用者のHさんが利用者のJさんを殴打したためJさんが負傷した。K職員は,日頃からJさんがHさんから暴力を受けていたことを知っていたが,適切な措置をとらずに漫然と放置していた。


1 Hさんが責任能力を欠く場合には,JさんがK職員に対して不法行為責任を追及することはできない。


2 JさんがK職員に対して不法行為責任を追及する場合には,Y社会福祉法人に対して使用者責任を併せて追及することはできない。


3 JさんはY社会福祉法人に対して,施設利用契約における安全配慮義務違反として,損害賠償を請求することができる。


4 Hさんに責任能力がある場合に,JさんがY社会福祉法人に対して使用者責任を追及するときは,Jさんは,損害の 2 分の 1 のみをY社会福祉法人に対して請求することができる。


5 Y社会福祉法人が使用者責任に基づいてJさんに対して損害賠償金を支払った場合には,Y社会福祉法人はK職員に対して求償することができない。

 

 

正解は3です。

 

このような事例は試験問題だけの机上の空論レベルではなくて、現場で類似ケースも存在します。

 

見て見ぬふりをしている職員への戒めであったり、法律でどう裁かれるか知っておくべしであると、問題作成者達からのメッセージを感じます。

 

介護事業者は、通常、契約上の責任として、サービスの提供にあたり、契約者の生命、身体の安全に配慮すべき義務(安全配慮義務)を負っています。

なお、介護事業者の安全配慮義務は、介護事業者であることから当然に認められるものではなく、介護事業者と利用者との契約内容から、介護事業者がどのような安全配慮義務を負っているのかを具体的にします。

ただし、介護事業の性質上、ほとんどの場合で(程度の違いはあるとしても)、安全配慮義務を負っていると認定されることになると思われます。

そして、事故の発生を予見することが可能であり、事故の発生を回避することも可能だったにもかかわらず、何ら防止策を講じることがなかったような場合には、安全配慮義務に違反したといえます。

 

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キーワードは「情ではなくて、制度や法令に則って取捨選択」です。

 

ただし、非情な選択を取ることが絶対的な正解ではないとも言えるので要注意です。

 

第34回社会福祉士試験より

 

第34回社会福祉士試験専門科目問95については、事例文に一切目を通さずに、選択肢のみで解答を導き出せました。

 

 

問題 95 事例を読んで,Y病院のC医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が行う介入レベルごとのソーシャルワーク実践として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

 

〔事 例〕
Q政令指定都市の拠点病院であるY病院には,患者サポートセンターがあり,そ
こには複数の社会福祉士が配置されている。患者サポートセンターでは,ここ数年,身寄りのない患者の退院支援に取り組んできたが,その数は増加傾向にある。そこでC医療ソーシャルワーカーは,増加傾向にあるこうした患者に対する総合的かつ包括的な援助活動や,支援体制の構築に向けた活動を行うこととした。

 


1 ミクロレベルの介入として,民生委員児童委員協議会に,身寄りのない患者が増加している問題を訴える。
2 ミクロレベルの介入として,Q市と福祉事務所との総合的な連携の在り方について協議する。
3 メゾレベルの介入として,身寄りのない患者との詳細なアセスメント面接を行う。
4 メゾレベルの介入として,病院内に対策検討委員会を設置することを提案する。
5 メゾレベルの介入として,退院の際,個別に日常生活自立支援事業の活用を提案する。

 

 

解答のポイントですが、まず、「ミクロレベル」「メゾレベル」というキーワードには一切目をくれませんでした。


この語句を知っているかどうかで判断するのではなくて、語尾の言葉で判断を決めたというところがあります。

 

 

1.訴える
2.協議する
3.行う
4.提案する
5.提案する

 

前述したように、SWの役割を念頭に選別すると、「行う」「協議する」「提案する」のキーワードがしっくりきます。

 

3の行うは、「詳細なアセスメントを行う」とあり、SWとしての役割としてどうか、単独支援目線だと引っかかるため、除外。

 

2は、連携のあり方について協議とあり、「連携を行う」ならば有力候補にあげられたものの、協議を行う必要性が他の選択肢と比較して低かったため除外。

 

4と5でどう絞り出すかについてですが、5は「退院の際に個別」という文言で、単独支援だと感じたため、除外できます。日常生活自立支援事業を知っているかどうかで判断していません。

 

4は医療ソーシャルワーカー単独の支援ではなくて、委員会を設置することを提案して多職種で検討できるようになるからと「4」を選べます。

 

解答後に問題文を見ると、「総合的かつ包括的な援助活動や,支援体制の構築に向けた活動」と書かれており、この出題の意図に沿うのが4が最も適切だと改めて実感した次第です。

 

 

第35回社会福祉士試験より

 

第35回試験では、「確認する」「努める」というニュアンスのキーワードが正答に使われていました。

 

従来のような「提案する」「助言する」という、SWに求められる典型的な対応・役割的フレーズの正答率が低くなっている印象でした。

 

 

相談援助の理論と方法

 

問題 98 事例を読んで,R市子ども福祉課の社会福祉士が行う,家族システムの視
点に基づいた今後の対応として,適切なものを 2 つ選びなさい。


〔事 例〕
Jさん(15 歳)は,小学 6 年生の時に父親を交通事故で亡くした後,母親(37 歳)
と母方の祖母(58 歳)の 3 人で暮らしている。母親は,朝から夜中まで働いている
ため,家事全般は祖母が担っている。Jさんは,中学生になった頃から,祖母へ暴
言を吐くようになり,最近は家の中で暴れたり,家に帰ってこなかったりするよう
になった。祖母は途方に暮れ,友人でもある近所の民生委員・児童委員に相談する
と,R市子ども福祉課の相談窓口を紹介され,来所につながった。

 


1 祖母に思春期の子への対応方法を学習する機会を提供する。
2 家族の凝集性の高さが問題であるため,母親に祖母との距離を置くよう求める。
3 家族関係を理解するため, 3 人の互いへの思いを尋ねていく。
4 家族システムを開放するため,Jさんの一時的別居を提案していく。
5 家族の規範を再確認するため,それぞれの役割について話し合う機会を設ける。

 

 

 

正解 3と5

 

 

 

児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度

 

問題 136 事例を読んで,V里親養育包括支援(フォスタリング)機関のD相談員(社
会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。


〔事 例〕
Vフォスタリング機関のソーシャルワーカーであるD相談員は,養育里親である
Eさん夫婦からFさん( 9 歳)の相談を受けた。Eさん夫婦はFさんの養育里親委託
を受け, 5 年になる。このところ,Fさんが実親のことを詳しく知りたいと言い出
し,どうしたらよいか悩んでいると話す。Eさん夫婦は,実親のことを知ることで,
自分たちとの関係が不安定になるのではないかと危惧しているとD相談員に話した。

 


1 Fさんは思春期に入る前なので,今は伝えない方がよいと助言する。
2 Fさんの最善の利益を考え,Fさんに実親のことをどのように伝えるかについて
相談する。
3 Eさん夫婦が自分たちを追い詰めないことを優先する必要があり,実親の話題が
出たら話を変えてみることを提案する。
4 D相談員からFさんに,実親のことを知らない方がFさんのためだと伝えること
提案する。
5 実親についての全ての情報を,Fさんに直ちに伝えなければならないと助言する。

 

 

正解2

 

 

当事者の主体性や尊厳を重視するような選択肢の正答率が増えている印象で、お節介的な提案や助言は不正解である可能性が高いです。

 

「誰が」支援すべき当事者なのかを問うている出題が目立ちました。

 

問題 94の事例文はまさに、そのような視点から正答を導き出すことができます。

 

 

相談援助の基盤と専門職

 

問94 事例を読んで,Z障害者支援施設のF生活支援員(社会福祉士)がこの時点
で行う支援方針の見直しに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさ
い。


〔事 例〕
知的障害のあるGさん(35 歳)は,日頃から言語的コミュニケーションは難しい
ところがあるが,Z障害者支援施設から離れた場所にある生家に一時外泊を行った。
Gさんが施設に戻った際に,Gさんの家族から,外泊中の様子を伝えられた。自分
から気に入った場所に遊びに出掛けたり,簡単な食事は自分で用意したりしていた
とのことであった。F生活支援員にとっては,施設ではこれまで見掛けたことのな
かったGさんの様子であった。


1 Gさんの支援は,施設と自宅では環境が異なるため,施設の事情や制約に合わせ
た支援を行うことを再確認する。
2 Gさんの施設での生活では,職員が考えるGさんの最善の利益に関する事柄を優
先的に取り入れる。
3 Gさんの興味が広がるよう,Gさんの理解力や意思決定の力を考慮して,思いや
選好を確認するよう努める。
4 家族から聞いた話を基に,Gさんの支援に,自立に向けたプログラムとして施設
内で実施している料理教室への参加を組み入れる。
5 Gさんの短期的な支援目標を,施設に近接する共同生活援助(グループホーム)へ
移行に改める。

 

 

正解 3

 

 

第36回社会福祉士試験より

 

相談援助の理論と方法

 

問題 105 ソーシャルワークの過程におけるアフターケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 ソーシャルワーカーや支援チームの状況変化に応じて行う。

2 クライエントとの間に信頼関係を形成することが目的となる。

3 アセスメントの精度を高めることが目的である。

4 問題の新たな発生や再発が起きていないか確認をする。

5 支援計画が十分に実施されたかを評価する。

 

第35回出題試験から取り上げた「確認する」が正答になったケースです。

 

問110と、114も「確認をする」が正答になっています。

それぞれの選択肢を比較すると、「確認する」という表記が唯一となっています。

 

つまり、確認をするというキーワードが用いられている場合、その対応方法が正しい可能性が高いことが分かります。

 

注意点を言うならば、問107、3、「クライエントの課題が解決したため,ケアマネジメントを終了することを確認した。」

 

これも「確認があるから」では判断しないようにです。

 

クライエントの課題が解決したため、終了を確認という展開そのものに違和感を覚えれば、直感に従ってOKですし、確信するために、他の選択肢内容と見比べてみての視点が大事ですね。

 

実務の話になぞらえると、自分の支援方法に自信を持ち、報連相や相談者に確認をせずに、主観で展開していくようなケースって、少なくはないのですよね。

 

相談者のニーズに沿っていたり、波長に合えば良いのですが、そうでなかった場合に、決めつけや押し付けとなり、問題把握にズレが生じて、信頼関係にも影響していくという末路を辿りかねません。

 

相談者が第一ですので、自分が行おうとしていることや、相手の意思を確認することは基本的態度として大事であることを試験問題が説いているのかもしれません。

 

第37回社会福祉士試験より

 

第35回、第36回試験から続いて、「確認する」が選択肢で登場した出題です。

ただし、これまでと異なるのは、この選択肢が不正解になったことです。

 

問題 114 事例を読んで,A医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)のBさんへのアドボカシーを意図した最初の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

 

〔事 例〕脳卒中で4か月入院しているBさん(83歳)は,現在は本人の意思を確認することが困難である。看取りの場を検討するにあたり,妻は可能な限り一緒に過ごしたいため,自宅退院を希望している。しかし,医師や看護師は,心臓に持病を持つ妻の自宅での介護は大変ではないかと妻に伝えた。その後,妻は,看取りの場について相談するために,医療相談室に来室した。Aは,Bさんが病気で入院する前に,看取りの場についてBさんと妻で話し合ったことがあるという話を聞いていた。

 

1 妻に対して,自宅退院に向けて利用可能な介護サービスについて説明する。

2 医師や看護師が心配する介護負担と妻の病状について,妻の考えを確認する。

3 妻の希望は自宅退院であることを,Aから医師と看護師に再度伝える。

4 妻に対して,Bさんはどこで最期を迎えたいと言っておられましたかと尋ねる。

5 妻に対して,看取りの場としての緩和ケア病棟の機能について説明する。

 

 

正解は4になりますが、なぜ2の確認するが間違いななのかですよね。

この選択肢の解答を導き出す際に重要な視点は、「誰が」になると思います。

 

今回は、「Bさんのアドボカシーを意図した最初の対応」と条件が書かれているため、妻の病状や介護負担を意図した確認=Bさんのアドボカシーとはならないということです。

 

単に確認したというキーワードだけに着目するのではなくて、「誰(のため)が」の視点を持つことを念頭に入れると解答を導き出しやすくなります。

 

 

次は、消去法で導き出す際のコツについてです。

 

問題 123 事例を読んで,Aがん拠点病院相談支援センターに勤務するB医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)のこの時点での対応として,適切なものを2つ選びなさい。

 

〔事 例〕大腸がんの治療後,定期受診中だったCさん(44歳,男性)はBのもとを訪れ「先日の受診で異常が指摘され,詳しい検査をしました。本日,がんの再発と転移が判明し,主治医から積極的な治療をするか,あるいは,緩和ケアに切り替えるかという2つの選択があることを伝えられました。今までなんとか乗り越えてきましたがもう限界です。家族になんて話したら良いか」と語った。

 

1 今後の生活については,家族でよく話し合うことを勧める。

2 Bの過去の経験から,この先の見通しについて説明する。

3 カウンセリングを含め,心理的支援をすぐにでも受けることが可能であることを説明する。

4 病状について再度説明してもらうよう,主治医への連絡が可能であることを説明する。

5 混乱している気持ちを落ち着かせるため,帰宅を促す。

 

 

5肢のうち3つは「説明する」となっており、残りの「勧める」「帰宅を促す」について注目してみます。

 

1は、家族になんて話したら良いのか困惑されているCさんに対して、話し合いを勧めるのは違和感を覚えられればOKです。

5も、混乱されているCさんをそのまま帰宅させることに抵抗や違和感があれば、消去法でなくせます。

 

残りは、2、3、4の中から二つ導き出すためにはですよね。

 

緩和ケアについて理解していなかった場合の視点になりますが、2については、医療ソーシャルワーカーの過去の経験をもとにしているため、違和感や抵抗を覚えられれば、消去法でOKです。

 

仮に緩和ケアの細かい内容を知らなくとも、選択肢同士を比較して、違和感や抵抗が生じたものを消去法で絞り出せれば、答えを導き出せる例でした。

 

 

最後は事例文を見なくても、選択肢の比較で導き出す方法です。

 

 

問題 122 事例を読んで,A市社会福祉協議会のB職員(社会福祉士)の会議における発言として,適切なものを2つ選びなさい。

 

〔事 例〕Bは自治会役員Cさんから「新型感染症のためここ数年中止していた地域フェスタを再開したい。私としては,子どもをはじめ,高齢者や障害のある人も参加できるようにしたいと考えている。近々,他の自治会役員や関係者も含めて,実行委員会立ち上げのための会議を開催し,その会でご意見をいただきたい」と依頼を受けた。

 

1 「Cさんを今回の企画・運営のリーダーに指名したいと思います」

2 「社会福祉協議会主催で企画するので,自治会は協力してください」

3 「地域フェスタについて,まずみなさんのお考えをお聞かせください」

4 「今後のスケジュールと協力団体への依頼について,一緒に検討させてください」

5 「子どもがいる家庭を手分けして全戸訪問してください」

 

私がこの出題を初めて見た時には、事例文は見ないで選択肢だけで解いてみました。

 

この選択肢のポイントは、「一緒にやろう」であることが伝わりました。

 

1と2と5は協働という視点ではなくて、社協単独の采配や決定、要は上から目線のような違和感を覚えたため消去法で絞り出すことできます。

 

 

以上、「知らなくても解ける可能性がある消去法」という視点で解説しました。

 

全ての選択肢がこのような視点で導き出せるものでもありませんので、受験勉強時において、「正しい型」をしっかりとインプットして、本試験で見抜ける力を養うことも重要です。

 

残り時間が短い場面や、2つまで絞れたものの一つに決めかねる際に、この視点を持っていると絞りやすくなるかもしれません。

 

 

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