社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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第28回精神保健福祉士国家試験専門科目の事例問題の「消去法」について。

 

前回は社会福祉士国家試験の事例問題から、キーワードや文面で答えを判断する「消去法」について語りました。

 

今回は最新の第27回精神保健福祉士国家試験を例に取って、同様の視点から解説したいと思います。

 

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第27回精神保健福祉士国家試験専門科目より

 

問題 67 事例を読んで,被保護者との関係に苦慮するA現業員に対する査察指導員
B(社会福祉士)のスーパービジョンの助言として,適切なものを 2 つ選びなさい。


〔事 例〕
C福祉事務所の査察指導員Bは,生活保護を担当して 1 年目のAから,単身世帯
のDさん(70 歳)への対応について相談を受けた。Aによると,Dさんは,Dさん
の誤解によるトラブルから近隣とのつきあいはほとんどなく,買い物以外は家に閉
じこもっている。私(A)が訪問すると毎回のように「あなたも近所の人たちと同じ
だ。あなたの話もわからない。福祉は困っている人を助けるためにあるはずだ。な
のに,なぜ,もっと自分を助けてくれないのか」と言われる。内容を尋ねるも具体
的なことはわからず,どのように応答してよいのか困っているとのことであった。


1 「家庭訪問でのDさんとのやりとりを振り返ってみましょう」
2 「話し相手がいる近隣のサロンを紹介すると伝えてみましょう」
3 「日頃の生活をご近所の方々に尋ねることについてDさんから了解を得てください」
4 「他の事例を適用してDさんへの対応を検討してみましょう」
5 「生活保護担当者としての業務と役割について,一緒に確認してみましょう

 

 

第37回社会福祉士国家試験専門科目問114と問122でも見られた「一緒に」と「確認する」が登場した出題です。

 

このキーワードが同時に使われている段階で、正答率が高いのですが、以下の文脈時は要注意です。

 

※選択肢4については、以下の出題でも取り上げます。

 

 

問題 78 事例を読んで,A相談支援事業所のB相談支援専門員が新任のC相談支援
専門員に行ったスーパービジョンについて,適切なものを 2 つ選びなさい。


〔事 例〕
Bは,一人暮らしのDさん(60 歳)からCが不在中に電話を受けた。「担当のCに体調が良くないことを話したら,病院に付き添うから明日一緒に行こうと言ってくれたんですが,先週から保険証(マイナンバーカード)が見あたらなくて病院に行けないんです。明日も無理だと思うので断りたい」というものであった。Dさんを担当しているCに伝えると「Dさんは,昨日会った時にどうして言ってくれなかったんだろう」と落ち込み,どうしたらよいかわからない様子だった。Bは,Cにスーパービジョンを行った。


1 「DさんがCに話せなかったことをCはどう思っていますか」
2 「Dさんの安心のために保険証(マイナンバーカード)を一緒に探してあげてください
3 「Cのような悩みはよくあることなので,あまり気にしすぎないようにしましょう」
4 「Dさんと約束した時の状況について詳しく聞かせてもらえますか」
5 「私が対応した類似事例を話すので,同じように対応してみましょう」

 

 

2の選択肢を見ると、「一緒に探す」というキーワードがありますが、一見この解答が正しく思えてくるかもしれませんが、個人情報でもあるマイナンバーカードを探すことが最適なのかどうかという疑義を持つことが大事です。

 

この選択は、解決アプローチになっていますが、そもそもこの話自体が事実かどうか分からないのもあり、まずはアセスメントのためにも「確認する」という行動がベストです。そのため、1と4が正解になると思われます。

 

 

先程から青字で書かれた選択肢について気になっておられる方もおられると思います。

 

これらは、過去の事例や類似ケースを用いて、同じように対応しているという点が共通しています。

 

第37回社会福祉士国家試験の問123においても登場しています。

 

 

問題 123 事例を読んで,Aがん拠点病院相談支援センターに勤務するB医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)のこの時点での対応として,適切なものを2つ選びなさい。

 

〔事 例〕大腸がんの治療後,定期受診中だったCさん(44歳,男性)はBのもとを訪れ「先日の受診で異常が指摘され,詳しい検査をしました。本日,がんの再発と転移が判明し,主治医から積極的な治療をするか,あるいは,緩和ケアに切り替えるかという2つの選択があることを伝えられました。今までなんとか乗り越えてきましたがもう限界です。家族になんて話したら良いか」と語った。

 

1 今後の生活については,家族でよく話し合うことを勧める。

2 Bの過去の経験から,この先の見通しについて説明する。

3 カウンセリングを含め,心理的支援をすぐにでも受けることが可能であることを説明する。

4 病状について再度説明してもらうよう,主治医への連絡が可能であることを説明する。

5 混乱している気持ちを落ち着かせるため,帰宅を促す。

 

 

両試験で必ず登場しているということは、今年度試験でも事例の形を変えて選択肢として登場する可能性が考えられます。

 

経験豊富なケースワーカーは重宝されますし、ケースワークにおいて経験則からクライエントにとって有益な支援につながることは多々ありますが、一歩間違えれば個の偏見によって悪影響を及ぼしかねない警鐘を鳴らしているようにも感じられました。

 

個の判断によって進めるのではなくて、多職種連携を基本として、クライエントとも関係機関とも「一緒に進める」ことが正答基準となっている事例問題が多めでしたので、今年度試験においても参考にしてみてください。