社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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「正しくやろう」とするほど点数が下がる?面接試験で陥りがちな“解決思考”の罠。

 

5月に入り、第32回国家資格キャリアコンサルタント試験の申込期間も終わり、いよいよ本番を見据えた「受験モード」に突入し、期待と不安が入り混じっている方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、多くの受験生が実技面接試験において最も頭を悩ませる「面接試験の正解」という概念について、対人援助職20年の視点から深掘りし、最新の試験傾向に合わせたスタンスをまとめました。

 

 



1. 「絶対的な正解」という幻想を捨てる


ご存知のように、学科試験とは異なり、実技面接試験には「この通りに言えば合格」という唯一の正解は存在しません。

試験制度である以上、数値化された採点は行われますが、模範解答が公開されないのは、面接が「生身の人間同士の対話」だからです。

 

 

「正しい答え」を探すほど、点数が下がる理由


「相談者の【自己理解不足】を指摘しなければ」
「解決策を提示しなければ」


という「絶対的正解」を追い求めすぎると、以下のようなリスクが生じます。


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    誘導・先導: 相談者のペースを無視し、コンサルタントが望む方向に話を誘導してしまう。

     

     

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    査定的アプローチ: 相手を理解するのではなく、欠点を探す「診察」のような空気感になってしまう。

     

     

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    事実確認の堂々巡り: 背景を知ろうとするあまり質問攻めになり、感情の交流が途絶えてタイムアップを迎える。

     

     

対人援助の基本は「無条件の肯定的関心」「共感的理解」です。


正解(解決)というゴールを急ぐあまり、目の前の相談者の「今」を置き去りにしていないか、常に自戒する必要があります。




2. 「○○しなければならない」思考からの脱却

協議会(システマチック・アプローチ)やJCDA(経験代謝)など、それぞれの理論を学ぶことは重要です。

しかし、それを「型」としてガチガチに守ろうとすると、柔軟性が失われます。

 

 

注意したい「マスト」思考の罠

  • 「15分以内に必ず問題把握まで進まなければならない」

  • 「相談者の課題を言語化させなければならない」

  • 「沈黙を作ってはいけない」



このような思考で臨むと、相談者は「この人は私を見ていない」「自分のペースで話させてくれない」と感じ、自己開示を止めてしまいます。


実際、採点官にリアルタイムで評価されている独特の空間で、制限時間も迫る中、痕跡を残さなければならないプレッシャーに支配されるとろくな結末を迎えません。

 

私は2級キャリアコンサルティング技能士実技面接試験において、終盤で目標設定を焦るあまりに、相談者の「今」と「気持ち」を置き去りしてしまい、挽回ができずに心を閉ざされて終了した苦い体験があります。

 

口頭試問で至らなさを伝えましたが、点数は合格ラインを上回れませんでした。

 

相談者が話しやすくなるよう傾注し、「感情の揺れ」に寄り添うことに舵を切る方が、結果として展開評価に繋がります。

 

 



3. 実務経験を活かした「自分らしさ」の重要性


試験対策の定石では「アイスブレイクは時間の無駄」「タイムアップは厳禁」と言われることもあります。

しかし、対人援助の現場に立つ人間として、「目の前の相手をねぎらう」姿勢は本質的なものです。

 

 

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    アイスブレイクの是非: 猛暑や激しい雨の中を来場した相談者に対し、一言ねぎらいの言葉をかける。これは「展開評価」の減点対象ではなく、実務者としての「基本的態度」の現れです。

     

     

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    タイムアップの捉え方: 途中で終わっても問題ありません。大切なのは、その15分間で「どれだけ相手に寄り添えたか」です。

     

     

筋書き通りの展開など、現実の相談場面ではまず起こり得ません。


うまくいかなかった部分は、その後の
口頭試問「何ができて、何ができなかったか」「今後どう進めるか」を客観的に振り返ることで、十分に挽回が可能です。

 

 



4. 20分間、最後まで「キャリアコンサルタント」であり続ける


カウンセリングにおいて「何が正しいのか」は、20年続けていても答えの出ない永遠の課題です。


その場では手応えがなくても、数年後に相談者が「あの時、話を聴いてもらえてよかった」「あの時、あのやり取りがあったから今がある」と変化することもあります。

 

 

実技試験の正解とは、テクニックを披露することではなく、「最後まで相談者を信じ、寄り添おうとした姿勢」そのものにあるのではないでしょうか。



受験生へのエール

  • 15分間のロールプレイ: 筋書きを捨て、目の前の人の「声」に集中する。

  • 5分間の口頭試問: 自分の内省を言葉にし、学び続ける姿勢を見せる。


この20分間を諦めず、対人援助職としてのスタンスを貫いてください。


最善を尽くして手応えがなかったとしても、あなた様が真剣に相手に向き合った証拠かもしれません。