6月初旬、初夏の陽気を感じる一方で、この時期は寒暖差が激しく、台風の接近などで気圧も不安定になりがちです。
自律神経が乱れやすく、子どもから大人まで、誰もが心身ともに体調を崩しやすい季節でもあります。
実は数年前のこの時期、私自身も初めての「休職」を経験しました。
メンタルヘルスを扱う専門資格(精神保健福祉士、公認心理師、メンタルヘルス・マネジメント検定など)を持ち、知識として「心の仕組み」や「ケアの方法」を学んでいた私でさえ、休職という事態に直面しました。
もし今、あなた様が同じような状況にいるのなら、これだけはまず伝えさせてください。 「心が弱いから」なんてことはありません。
知識があろうとなかろうと、限界がくれば身体と心は悲鳴を上げます。
それは、あなた様自身の弱さの問題ではないのです。
「すぐに戻らなきゃ」という焦りが、回復を遠ざける
休職に入ると、多くの人が「世間から隔離されてしまった」という強い焦燥感に襲われます。
仕事のことが頭から離れず、自宅にいても心が完全に休まらない。
「早く職場に戻らなければ」「穴を開けて申し訳ない」と、自分を奮い立たせようとする方も多いでしょう。
しかし、そんな葛藤を経験した身として言わせてください。
この時期に無理をして職場に戻ろうとすることは、回復への道を自ら険しくする行為です。
積もり積もった身体の疲労は、1ヶ月や2ヶ月で元通りになるほど簡単ではありません。
個人差はありますが、自分が思っている以上に、心身が「本来の状態」に戻るには長い時間が必要です。
今のあなたに「せっかくの期間」という視点を
もし今、休職中という時間が与えられているのなら、それはあなた様にとって「何もしないこと」への罪悪感を抱く時間ではなく、「自分自身を取り戻すための、人生に必要な期間」だと捉えてみてはどうでしょうか。
このニュートラルの期間だからこそ、自分がこれからどう生きていきたいのか、何を大切にしていて失いたくないのかといった内面に向き合ったり、気付かされたりすることが多々あります。
そう思うように切り替えるのは今は難しいかもしれませんが、日々仕事から離れることによって環境が変わるため、遅かれ早かれ思考の変化が訪れるはずです。
無理に生産的なことをしようとする必要はありません。
ただ深く眠り、温かいものを食べ、自分ができること、したくなったことの時間を過ごす。
その積み重ねこそが、今のあなた様にとって最も「仕事」に近い、重要なタスクなのです。
回復への道は、焦らないことから始まる
知識がある人ほど、「自分ならセルフケアができるはずだ」と自分を追い込みがちです。
でも、知識があることと、自分の心身をコントロールできることは別問題です。
休職というブレーキは、これ以上あなた様がすり減らないように、身体が必死に出してくれたSOSのサインです。
今、そのサインを無視して再び走り出そうとしても、また同じ壁にぶつかってしまうリスクが伴います。
「今は休むべき時期なんだ」と自分に許可を出してあげること。
それが、再び健やかに歩き出すための、最初の、そして最も大切な一歩になります。
焦らず(といっても、なかなかコントロールが難しいのですが)、自分のペースで、まずは「休むこと」にシフトして行きましょうね。
私もあの時しっかり休めていてたから今、新しい一歩を踏み出せています。
あなた様の人生の代わりは誰一人としていませんし、ゆっくり休む権利があるのですから。