梅雨の晴れ間、私は一人の女性に呼び出され、ルンルン気分で待ち合わせ場所へ向かっていました。

「ブログについて直接話したいことがある」と、熱のこもった一通のお便りをいただいたのです。
「OK~~ 今から向かうね〜〜♪♪」
最近はもっぱら、帰ってきたツバメを見守る生活(子育ての記録)に夢中でした。
人間との生身のふれあいが恋しくなっていただけに、胸の高鳴りは止まりません。

「あっ、み〜つけた!!」

待ち合わせ場所のベンチ。
彼女は中央法規『社会福祉士国家試験過去問 一問一答+α 専門科目』に目を通しているようでした。
理知的な横顔に見とれながら、私はとっておきのニヤケ顔で声をかけました。

「久しぶり〜(^^)p」
感動の再会!……と思ったのも束の間。
彼女は待ってましたとばかりに、私の胸ぐらをつかんできました。

「最近のあなたにはがっかりよ!!」
えっ!?

鳩が豆鉄砲を食ったような顔で固まる私をよそに、彼女の怒涛の指摘が続きます。

「貴方のブログ、毎日楽しみにチェックしてるのに、最近ちっとも社会福祉士試験の受験対策を教えてくれないじゃない!! ネタ切れを物語るかのように福祉現場の話にフォーカス当てて逸らしているし、いつになったら本格的に始まるのよ!! 私は新カリキュラム3回目の試験に人生を賭けているのよ!」

アウチ!!
舌鋒鋭いご指摘に、ノックアウト寸前です。
しかし、ここで引くわけにはいきません。私がここへ来たのは、彼女と「分かち合う」ためなのですから。
私はアルカイクスマイルを浮かべ、静かに諭し始めました。

「……確かに、君の言い分は分かるよ。試験が終わってから今日まで、具体的な受験対策の記事は少ししか書いていない。でもね、わざとやっていないんだよ」
「どういうこと?」
「テキストや問題集の最新版は、今月揃う。本格的な受験生が動き出すのは、受験の申込みが始まる夏以降からだ。このブログも、七夕の企画やツバメの見守り期間を経て、7月以降にギアを上げていく予定なんだ。今は『待ち組』として、マクロの視点で福祉業界全体を捉えてほしいんだよ」
私の言葉に、彼女の表情が少し緩んだ……と思いきや。

「そんな悠長な言い訳、聞きたくないわ!! 私には後がないの。前回、前々回と過去問が通用しなくなった最新試験に対抗できる必勝法だけ教えてくれればいいのよ!」
必死さが痛いほど伝わってきます。
私は最後の反駁として、渾身の思いを込めました。

「このブログは『今年こそは絶対合格計画』。社会福祉士試験に特化しているのは事実だ。でも、1年中勉強法だけを扱うのは無理がある。福祉業界の実態、マクロな視点、そして僕自身の葛藤……すべて含めて『福祉』だと思うんだ。君の焦りも不安も、すべて受け止めるから、もう少し広い目線で付き合ってくれないかな?」
すると、
ようやく熱意が伝わったのか、彼女はふっと力を抜きました。

「……貴方の熱い気持ちはよく伝わったわ。私、なんとしてでも受からなきゃいけないプレッシャーで、視野が狭くなっていたみたい。ごめんなさい」
「いいんだよ。僕も読者目線の大切さを再認識できた。……ちなみに白状すると、10年前くらいからネタ切れで毎日頭を抱えているっていう裏事情もあるんだけどね(笑)」

「……! パン!!(平手打ち) やっぱりあなたのギャグは寒いのよ! 話すだけ無駄ね!! ふくし合格ネットさんに頼るからさようなら!!」
TAKA、アウト〜〜〜!!

フィクションの先に、伝えたいこと
……はい、今回のストーリーはフィクションです(笑)。
ですが、原案は過去にいただいた読者の方からの熱いお叱りコメントを元に創作しました。
福祉の現場で対人援助職に就かれている方なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
「自分は絶対に正しい」と正義をかざす相手と分かち合うことの難しさを。
人間はみんな違います。
だからこそ、ぶつかったり、いがみ合ったり、時には距離を置いたりの繰り返しです。
でも、そうした摩擦こそが、自分という存在を深く見つめ直す転機になることもあります。
後がなく、余裕を失いがちな受験の日々。
そんな皆さんのサポーター、そして案内人として、初心を忘れずにこれからも全力で寄り添っていきます。
……次はキレのあるギャグを用意してお待ちしております!