社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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責任ばかり増えて給料は上がらない。対人援助職が「妥協か転職か」のループから抜け出すには。


全国の最低賃金は1,000円を超えて、平均が1,121円となっています。

 

1500円以上への賃上げは先延ばしになったというニュースも出ています。

 

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多職種と比較して決して労働賃金が高いとは言えない福祉業界においても、時給1,000円以上の仕事が当たり前となりましたが、みなさんは「割に合う仕事」として勤められているでしょうか。

私はこれまで、行政の非正規職員や民間の正社員、業務委託のような形式で働いてきましたが、どこの世界でも「働きに対しての報酬が少ない」「もっと給料を上げてほしい」という声を必ず耳にしてきました。

みなさん、自分のため、社会貢献のためだけではなく、家族のため、生活のために働いている人たちです。

しかし、生活費や社会保険料の嵩みから、金銭的余裕を持てない事情が共通していました。


特にパートのような立場ですと、有資格者でも資格手当も昇給もないにもかかわらず、年数が増えるごとに与えられる仕事量や責任だけが増していくため、「割に合わない」と感じている方が多くいらっしゃいます。

臨床心理士や社会福祉士といった国家資格を持つ専門職であっても、時給2,000円以下で8時間労働し、なんとかギリギリで生活を立てているという方が多いのが現状です。

 

会社は一向に給与を向上してくれる様子も見られず、「妥協して続けるか」「転職するか」の二択しか選べない。

求人情報をスマホでチェックしてみるものの、給与面は現状よりも下がる上に、新しい環境に飛び込むだけのメリットも弱く、ため息をつきながらまた同じ日常に戻っていくのです。

 

【結論】「妥協か転職か」の二択から抜け出し、働き方を多層化する


会社が一向に待遇を改善してくれない時、「現状で我慢するか」「条件の似た別の職場へ転職するか」という二択の中で答えを出そうとしがちです。

しかし、業界全体の構造的な問題がある以上、雇われる組織を変えるだけでは根本的な解決には至りません。

私たち自身の「働き方の枠組み」そのものをアップデートしていく視点が必要なのではないかと常に自問自答しています。

 

1. 組織への依存度を下げる「ポートフォリオ」的な働き方

 

ひとつの職場に週5日、フルタイムで時間とエネルギーを預け切ってしまうからこそ、見返り(給与)とのギャップに苦しむことになります。

 

複数の働き方を組み合わせることで、ひとつの職場への精神的・経済的な依存を減らすアプローチです。

【具体例:ある対人援助職のロールモデル】

例えば、長年勤めた施設での週5日フルタイム勤務を手放し、「週3日」は地域の就労継続支援事業所で非常勤として働き、「週1〜2日」は業務委託で企業のメンタルヘルス相談(EAP)やオンラインカウンセリングを請け負うという働き方を選択した精神保健福祉士・社会福祉士がいます。

組織に属して最低限の固定収入と社会的な繋がりを確保しつつ、残りの時間は自分の裁量で動ける活動に充てています。

同時に、組織に縛られる時間を意図的にセーブしたことで、心身を回復させるための休息や、家族のケア、あるいは趣味の時間をしっかりと確保し、結果として「支援者としての心のゆとり」を取り戻しています。


2. 「時給の高さ」から「時間の主導権」へ価値観をシフトする


このロールモデルのように、資格を「一つの組織の中」だけで活かすだけが道ではありません。

 

どれだけ責任ある仕事をこなしても時給が上がらないのであれば、その環境でこれ以上すり減るのをやめ、自分自身の「働き方への裁量」を取り戻すことに目を向けます。

個人で相談窓口となるようなサポートサービスを立ち上げたり、長年の経験を活かして情報発信を行ったりと、資格や専門知識を自らの手で直接価値に変える方法も広がっています。

組織の枠組みから一歩外に出ることで、自分の裁量で報酬を生み出すルートを開拓するのです。

もちろんそう簡単に見つかるような道のりではありません。

 

それでも先行き不透明な現代社会で、複数の進路(生き方)を開拓することはいずれ自分を助けてくれる可能性があります。

給与明細の額面だけではない、人生全体の「豊かさのバランス」を再構築する時期に来ているのかもしれません。

【まとめにかえて】

求人情報を眺めてため息をつき、また同じ日常に戻っていく。

そのループから抜け出すための鍵は、「一つの会社にフルタイムで雇われて、より高い給与をもらう」という直線的な思考から離れることです。

現状への不満は、「今の働き方が自分に合わなくなってきた」という重要なサインでもあります。

自分の専門性や時間をひとつの組織に切り売りするのではなく、どう多層的にデザインし直していくか。

時間はかかるかもしれませんし、納得のいく生き方を築くのには、相応の試行錯誤も必要となるでしょう。

けれども自らの足で立つための選択肢を少しずつ育てていくことこそが、この理不尽な現状を打破し、自分らしいキャリアを守るための第一歩となるはずです。

 

「正しい答え」は一つだけではないのですから。