平成24年度の社会福祉士国家試験はご存知の通り例年よりも試験難易度が向上しましたが、どうやらこの流れは他の国家資格にも該当するようです。
一例を挙げると、毎年ケアマネ受験と同じく10万人超えするくらい受験者数が多い「宅地建物取引主任者試験」がそうでした。
私は試験当日から合格発表までの流れをウォッチしてブログ更新していましたが、平成24年度は明らかに難化していました。
この試験は、7割である50点中35点が基準となり、受験生の出来によって左右する相対評価試験です。
出題形式が、過去問をただ暗記するだけでは解けないレベルになっているのは一目瞭然でした。
もっとも、その傾向は平成20年以降くらいから顕著にはなっていましたが、平成24年度試験は如実でした。
試験終了後、インターネットの掲示板やSNSサイト、ツイッターでは例年にない光景がありました。
絶望に満ちた感想が相次いで書き込まれていたのです。
そして、毎年盛り上がっている点数別スレッド等の書き込み数も明らかに例年よりも減っていました。
この流れは、今年の社会福祉士国家試験終了後にも似ているものがありました。
例年ならば、「今年はボーダーが基準の7割超えです」なんて煽りが飛び交っていた某巨大掲示板を見ても、そんな雰囲気とはかけ離れたくらい場がフリーズしていました。
各資格学校が、受験生サンプルをもとに、一斉にボーダー予想をしましたが、例年よりも下方予想でした。
大方予想点で多い34点(50点中)になると推測していましたが、蓋を開けてみたらまさかの33点という数字でした。
平成23、22年は2年連続36点だっただけに、いかに難化したのかが分かりました。
しかも、割問が複数正解という寛大なおまけがついて、自己採点32点だった人も起死回生の合格を果たすようなドラマチックな年になりました。
あれだけ元気がなかったネット上も、合格の歓喜に喜ぶ受験生に満ちていました。
私はその数日後に宅建合格祝賀会にも参加しましたが、ストレート合格した人間も、リベンジ合格を果たされた方もいて、合格を成し遂げた方が集う会場の雰囲気は最高でした。
厚生労働省所管の保健師、看護師試験を受験された方からも、例年よりも問題が難化したという声を聴いています。
多くの国家試験が質の向上等をねらいとして、従来よりも難しくなっている傾向がみられるようです。
そんな中、宅建試験がそうであったように、相対評価試験である社会福祉士を受験されたみな様が合格発表日に勝利の勝どきを上げられるように、私もひらすら願い続けます。