自制心
日々の相談対応において、私が課題として掲げているキーワードの一つです。
私が9年間、個人相談活動を続けてきたことは、何度かお話しましたが、一回一回新しい相談者様と向き合う上で、つい感情が表出してしまい、
「あの時、余計な一言を言わなければよかった」と反省することがしばしばあります。
先日もまさにそのような場面に遭遇しました。
例えば、よく寄せられる相談テーマとして、「恋愛の片思いについて」の葛藤があげられます。
脈なしだから、諦めた方が良いですよね?
どうすれば振り向いてくれますか?
このような切羽詰まった疑問を投げかけられる場面は多いのです。
みなさんも、身近なこととして、誰かからこのような相談をされたことや、ご自身が相談された経験があるのではないでしょうか。
私のもとにやってきて、相談をしてくださる方のほとんどは、以前誰かしらに相談された経験を持っています。
決まって、
脈なしだから諦めたほうがいいよ。
もっと良い人がいるって。
このようなアドバイスを受けるケースが多いようなのです。
それでも、第三者である私に相談をしてくるのは、
わかってはいるけれども、諦められない。
見切りをつけられなくて苦しんでいる。
可能性があるのなら、示してほしい。
からなんですよね。
中には、周りに心から許せる人間がいないから、Yahoo知恵袋を使って質問したところ、
「お前の考え方は甘い」
「お前には向いていない」
等、辛辣な批判を浴びて、完全に自信を失っている、だから辛口な意見だけはやめてくれと、懇願される方もいらっしゃいました。
そのような方々に対して、私は答えをなるべく提示しないようにしています。
自分自身で気づき、問題を解決できるようなサポートに徹しています。
しかしながら、実際には、生身の人間相手だからこそ、こちらの考え通りに事が進まないこともあるのです。